第二十二話 復活
「どうしました?私はセット致しましたよ?あなたもセットしてください」
うるせえ!今考えてんだ黙ってやがれ!
落ち着け、俺。ギャンブルでは冷静さを欠いた方が負けるんだ。
「少し時間をもらう」
「仕方ないですねぇ、じっくり考えてくださいよ、人殺しさん、あなたの両親のことについて・・・ね?」
こいつの話に耳を傾けるな。俺は勝ってきた。俺は負けない、俺は世界を征服するんだ。
「犯罪者に付いていく民がどこにいるのでしょう?」
俺のカリスマで民を引きつける。俺なら出来る。
「あなたは何も持っていない。あなたが持っていると思っている全てを。犯罪者という、人殺しという烙印以外は」
ああ、そうかよ。これでわかった、サイコパス野郎はただのペテン師に過ぎない。俺には持っているものがある。確かに俺がカリスマ性があるかどうかなんてわからない。自分ではな。それは他人の評価だからだ。だが・・・俺には確実に持っているものがある。こいつに勝ちたいという気持ちとこいつに勝てるという確信だ。
俺は・・・負けない!
「よーくわかったぜペテン師!ありがとうな時間をくれてよぉ!時間制限あったら負けてたかもなぁ!」
「まだあなたは勝っていませんよ?」
「勝っているさ。お前に負けるはずがない」
俺はカードをセットする。
スペードのロイヤルストレートフラッシュ、俺は今回相手の役は全くわからない。心を揺さぶられていたからな。だがこれでいい。ここから先相手の役を全て見破ることが出来たならここで勝とうが負けようが引き分けようが何も変わらない。俺の勝利は変わらない。
「それでは、セットオープン」
サイコパス野郎の手は4のファイブカード、俺の負けだ。
「あひゃひゃひゃひゃひゃ!あと一勝で私の勝ちですねぇ!」
「お前はもう一勝も出来ねぇよ」
「さっきもそんなこと言ってませんでしたかねぇ?」
「さっきのはギャンブラー特有のホラってことにしておいてくれや!さあ、反撃開始だ!」
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