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第二十一話 両親

「では、六セット目、カードを伏せて置いてください」

「もちろんお前からだが、お前は次に何を置くつもりだ?」

「そうですねぇ、では、ファイブカードでも出しましょうかね」

「おうわかった、なら俺の一番弱い役出すわ」

「ふふふ、そんなに簡単に信じていいんですか?」

「いいからさっさと出せよ、俺は今お前に勝てるとわかってワクワクしてんだ」

「そうですねぇ、私もあなたの泣き崩れる顔を見れると思いドキドキが止まりませんよ」


 サイコパス野郎はカードをセットした。俺も悩むことなくカードをセットする。相手の手は目に見えているからな。


「それでは、セットオープン」


 サイコパス野郎の役はダイヤのストレートフラッシュ、そして俺の役はハートのストレートフラッシュ、まあ当たり前だよな。もう俺はサイコパス野郎の心理状態、考え方、癖も全てわかった。だが、


「ふむ、私の負けですかぁ、あなたもなかなかやりますねぇ」

「お前こそ、初めはしてやられたよ。いつもの俺なら、相手がカモなら俺は最小限の負けに抑えることが出来るんだけどな」

「知っていますよ、あなたの事は、あなた以上に」

「俺のことは俺が一番わかっている」

「本当にそう言い切れますか?だとしたら何故あなたは両親を殺したことを悔やんでいるのですか?」

「あいつらは死んで当然のやつらだった、悔やんでなんかない!」

「まあまあそうムキにならずに、バレバレですよ?」

「黙れ!」

「どうしてあなたの両親はあなたを虐待していたんでしょうか?あなたがいらなかったからじゃないですか?」


嘲笑混じりに言葉を口にする


「黙れ!黙れ黙れ黙れ!」

「両親を殺した時どんな気持ちになりましたか?気持ちよかったですか?気分は晴れましたか?」

「うるせえ!殺すぞ!」

「あなたの両親のように?」


 俺の精神は抉られていた。吐き気がする。気分が悪い。絶対に殺してやるぞサイコパス野郎!


「それでは七セット目、カードを伏せて置いてください」

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