第二十話 勝ち筋
「夢の話をした時のお前の顔は生き生きしていたな」
「そうで御座いますか?」
「ああ、だがお前は少しお喋りがすぎたようだ」
「どういうことでしょうか?」
「今回のゲームはくれてやる」
俺はダイヤのストレートフラッシュを出す。
「それでは、セットオープン」
相手の役はダイヤのロイヤルストレートフラッシュだった。
まあ今回はサイコパス野郎の役はわからなかったから、ロイヤルストレートフラッシュという強めの役がきてくれてよかった。
もちろん弱い役だったとしても俺の勝ちだがな。
「あらあら、残り五セットで二ゲーム取れれば私の勝ちですねぇ?大丈夫なんですか?」
「余裕だ」
「そこまで言い切られるとその感情を踏みにじりたくなりますねぇ。私はまだファイブカードとスペードのロイヤルストレートフラッシュが残っているんですよ?あなたが勝つにはファイブカードを私のロイヤルストレートフラッシュに当て、私のファイブカードに対して弱い役をぶつけなければならない。あなたにそんなことが出来ますか?」
「出来るさ、お前は弱い」
「私が・・・弱い?」
「ああ、お前には信念がない、夢を叶えちまったやつは次の夢を見つけなければならない。そうしなければ、そこで満足してしまう。そうなった人間はただのカモだ」
「ふふふ、はっはっは、そうですねぇ、私はたった今夢が出来ました!あなたの夢を踏みにじってあなたの泣き崩れる顔を見ることです!」
「それは大層な夢だな、叶うことはないようだが」
「叶えてみせますよ、今から楽しみですねぇ」
「そうか、ならさっさとゲームを再開しようぜ?」
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