第十七話 初めての勝利
俺は苛立ちを隠せないまま、3のフォーカードを出す。このままやられ続けるなら、せめて弱い役を先に出しておくべきだと思ったからだ。
「セットし終えましたね?では私もセットします」
相手の役はクラブのストレートフラッシュだった。ことごとく俺の役の一つ上の役で潰してきやがる。だが、何か違和感を感じた。その違和感がなんなのか、それだけを考える。
「それでは四セット目、カードを伏せて置いてください」
その言葉を無視し、違和感の正体を考える。そうして、十分ほどたっただろうか、サイコパス野郎が口を開いた。
「どうしました?早くカードをセットしてください」
そういうサイコパス野郎の方を向くと、まだカードがセットされていなかった。
「お前もカードをセットしてないじゃねぇか?」
「・・・わかりました。この役をセットします」
俺も早くしなければならないと思い、ハートのロイヤルストレートフラッシュを出した。
「セットオープン」
サイコパス野郎の手は、3のフォーカードだった。
「初めてのあなたの勝ちですねぇ?まあ私が一番弱い役を出したからですが」
「ああそうかよ、だがなサイコパス野郎、そんなに簡単に俺に勝てると思うなよ?」
「ふふふ、楽しませてくださいよ?」
「お前が楽しめないほどボコボコにしてやるよ」
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