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Late Bloom 〜凪と いつかの地図〜  作者: KJ
第2幕 収集と違和感

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13/18

第13話 ルーメン


ソウくんは、別れの朝、私の黒い左腕に、小さな革の紐を結びつけた。


「お守り。砂の民のやつ。……凪さんが、また、泣かないように」

「もう、直してもらったから、平気だよ」

「でも、お守り」


言い張る瞳が、あまりにまっすぐで、私は、黙って紐を撫でた。


涙の故障は、隊の整備士さんたちと、渉と澪が、三人がかりで砂を掻き出して、直してくれていた。


それでも、あの嵐の日の頬の熱さは、まだ、どこかに残っている。


砂漠を離れて、北へ。

六日目から、空気が、変わった。


乾いた熱気が、澄んだ冷たさに入れ替わる。

足もとの砂が、細かな砂利になり、やがて、苔むした石になった。

背の高い針葉樹が、道の両側に、壁のように並びはじめる。

遠くの山の斜面に、白い霧が、ゆっくりと、流れていた。


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