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異世界人育成ゲーム ~生贄の少女たち~  作者: 鬼影スパナ


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第73話



「もぐもぐリザルト! 農業スキルがあがった!」


 盗賊をモグモグしたのにどうして……まぁ盗賊でも農民と兼業してる奴がいておかしくないか。こっちだって冒険者と錬金術師を兼業したりしてるもんな。


「ぉっぉっぉ、人喰うとスキルアップするとかやっぱ完全にパニックホラー系モンスターだぉ。学習して厄介になる、敵に回すとタチが悪い系だぉー」

「おいおい人聞きの悪いことを言いつつそんな褒めるなよ。照れるじゃないか」

「捕食スキルいいぉねー」


 まぁ上がると言ってもごく微量である。そこまでバランスブレイカーなスキルではない。研究所攻略シナリオ中は結構上がったけど、育成序盤だったのが大きい。


 たとえば、あるものを食べたら九九を覚えられるとする。

 しかしそれを何個も食べても、九九以上は覚えられないのだ。


 同様に技能も重複する分は食べても無駄打ちになり、ほぼ成長しない。しかもそもそも捕食スキルで食べたからといって、食べた相手の全スキルを習得できるわけでもないし。

 多少スキルに経験値が入る程度。そして人を食べまくるより自分で鍛えた方が成長効率は圧倒的にいい。


 とはいえ、序盤の成長補助だけでなく、回復効果があるため中盤以降も役立つ便利スキルであることは間違いないだろう。

 もぐもぐ、回復! まだ戦える! という運用だ。


「ウチの子には覚えさせられねぇぉ。さすがに。新しい子は分からんけど」

「序盤に欲しいスキルだし、さすがに人間食べるのはスライムとかじゃないとちょっとね。ビジュアル的にね」

「モンスター食べるんなら行けるんじゃないっすかね?」

「モンスターには大した技能ねぇんじゃねぇかぉ? 技能持ちが居るとしたらゴブリン上位種とかレッドキャップ……食べるの躊躇する人型モンスターかぉ」


 どうにせよ食人鬼(グール)なビジュアルである。ホラーだね。

 ……そういやそういうモンスターあんまり食べてないな。見つけたら食べてみてもらおう。


 というわけで盗賊どもの死体も片付けたし、そろそろ行こうか。

 改めてミーティちゃんが御者台の横に、俺達は馬車の中。先ほどの襲撃が無かったかのように再出発だ。


「あとどれくらいで着くのかなー」

「そろそろシーンスキップねぇのかぉ? 馬車揺られるのも飽きてきたぉ」

「ま、のんびりやっていくっすよ。あ、ちょっと離席(AFK)っす」


 ペンペンが離れ、ギンちゃんが残る。


「俺もちょっとリアルの用事済ませてくるかな。風呂るわ」

「あ、じゃあボクもー。アルトちゃん、襲撃あったらよろしくだぉー。かわいい子が居たら確保する方向で」


 と、俺達もオートモードにして一旦離れた。

 襲撃があったとしてもオートモードで対応できるのは本当に便利だよね。……凄く強いやつが出てきたら怖いけど!


  * * *


 VRモードを解除して身体を洗ってきた。

 髪を乾かしつつ、携帯端末を手に取って再開――する前に、メールチェックしておくかとあんまり開いていない個人用アカウントのメーラーを開いた。

 ダイレクトメールやクレジットの通知メールくらいしか来ないので、月に数度くらいしか開かないのだが……


「ん? なんだ、知らないアドレスからメール来てるな……仕事のメールはそっちに転送されるはずなんだけど……」


 迷惑メールか? と思いつつ件名を見ると、『カイト・ア・ルイセ運営より』という件名だった。

 そういえば購入するときに登録したのはこのアドレスだったな。送信元メールアドレスもゲーム運営のもので間違いなかった。


 メールの届いた日付は昨日。

 開いてみると、プレイのお礼と、特典アイテムの引き換えのシリアルコードが書かれていた。


「特典アイテム……『制限解除コード_v1.0』? なんの制限を解除するんだ?」


 というか引き換えコードで手に入るアイテムがさらにコードってどういう事なんだろう。なんの制限を解除するのか。そのあたりサッパリ書かれていない。


 これ、他に貰ってる人がいるなら何か情報があるかな? と思ってWikiを見る。が、あまり期待はしないでおく。

 なにせVR表示機能の事を考えると『ネットワーク上では言えない特典』である可能性が高いだろうから。せいぜい他の人にも届いているのか、というような情報だけだろう。


 でも他の人にも届いているなら、その人が使用後に無事コメントしているなら、少なくともすぐに影響あるものではないだろう。コードを使用するのはそれを見てからでも遅くはない。


「お、あったな」


 どうやら一部のプレイヤーに届いているものの様子。しかし案の定、内容の詳細は書かれていない。が、『とにかく使えばわかる』とおススメされていた。

 ……うん。やっぱりVR表示と同じような、言えないけど凄いモノ、なんだろうなぁ。

 アルトやペンペンにも届いているか確認して、それから使ってみようかな。


 ……

 もしかしてこの制限解除って、倫理コード解除か? だとしたら色々やべぇのは間違いないし、Wikiで言えないのも納得しかないぞ。

 ワクワクザムライしてきたぜ……!!








(テストプレイしてんのかなこのゲーム)

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― 新着の感想 ―
原理的にバグの存在しないシステムである以上デバッグは一切必要ないのだ 難易度調整?できませんがなにか? というわけでまずテストプレイの意義がない…いやまー一応プレイヤーキャラ側のの強さ調整とかはあるけ…
そもそもゲームなのか?コレw
テストプレイとかできんのかなこのゲーム……
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