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異世界人育成ゲーム ~生贄の少女たち~  作者: 鬼影スパナ


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第69話


 ペンペンちでお茶しながらメニューでホームの拡張をやっていたら、土地を増やした時点で俺とペンペンに通知が出た。

 曰く、『フレンドとのホームの接続が可能になりました』とのことだ。


「ホームを接続?……いったいどういう機能なんだ」

「やってみれば分かるっすよー。えい、接続」

「お、じゃあこっちも承認して接続」


 というわけで俺のホームとペンペンのホームで接続・承認を行うと……

 フォンッ! と庭に石の門が現れた。

 

「おお? おお――おお!? 凄いっすよ、トリア氏も来るっす!」

「何々、どったの? おおー!」

「あ、精霊様だ。おかえりー!」


 ゲートをくぐればそこは俺のホームで、ホーム側で作業していたミーティちゃんがお出迎えしてくれた。なるほど、接続。

 これはどうやら敷地内に直通ゲートができる機能らしい。


「これは便利だな。ペンペンちに遊びに行くのに毎回ファストトラベルで時間かかるの少し気になってたんだよね」

「というかトリア氏、家がまだ『貧相な小屋』なんすけど?」

「……か、家具をそろえるの面倒で」


 正直、倉庫と畑しか使ってないから、家は後回しになっちゃってるんだよね。

 錬金術する分には変にモノが置いてない方が楽だし。


「言ってくれればよかったのに。ウチで使わなくなった古いやつあげるっすよ。ちょっと取ってくるっす」

「お、サンキュ。でもタダだと悪いし相場で払うよ」

「今はお金より素材が欲しいっす。ギブアンドテイクっす。……ってか、錬金術専用の作業部屋とか作った方が成功率や品質が上がるっすよ?」

「げ、そういうのあったのか。やっぱりちゃんとしないとダメだなぁ」


 良い情報を貰ったので、先日の依頼の追加報酬で手に入れた鎧とかをおすそ分けしておく。


「おお、全身鎧っすね!」

「中身は入ってないから安心してくれ。ミーティちゃんが処理済みだ」


 後ろでミーティちゃんが「あたしが処理しました!」と得意げなドヤ顔をした。


「入ってたら入ってたでなんかの素材にできるかもっすけどねー」

「何の素材になるんだよ?」

「髑髏の杯とか?」

「大六天魔王ペンペンかよ」

「是非もなしっすね!」


 まぁアドバイスに従って小屋の方も発展させてこうかな。

 家具とか置いてホーム用のポイントを稼いでいこう。ペンペン、ソファーそこ置いてー。テーブルこっちで。



 早速ポイントがたまったのでリビングと玄関が綺麗になったりして、さらに家具を配置してポイントをゲットして、初期作業部屋まで駆け足で増築した。


「一気に小綺麗になったなぁ。……初めて会ったころのペンペンちみたい」

「あの頃使ってた家具っすからね。ってかだいぶ初期っすよ? ここまでは普通にチュートリアルの範疇っすよね?」

「ウチのチュートリアルはチュートリアル終了で終わってたからなぁ」


 いわゆる「このステージまでは実質チュートリアルだよね」と「本来のチュートリアル」の違いである。



「いやー、でもあれっすね。ホームの接続、これがあれば遠出にも便利っすね。牧場があるとあんまりホーム格納してのお出かけってできないっすから」

「あ、そうか。俺のホームをワープ地点にできるから」


 今のところはツードンの町が実質拠点となっているわけだが、これはペンペンがここで牧場を始めてしまったからだ。

 ……他のプレイヤーもそれぞれ自分の拠点としてる町で色々根をはってしまったからあまり動かない、動けないのだろうか?

 結局、いまだに俺達以外のプレイヤーとは会ってないしなぁ。


「これ、買い切り型とはいえソシャゲのはずなんだが……謎だなぁ」

「謎フィルターの謎もあるし、わけわかめっすねー」

「まぁ、別の町に行けば新たな出会いがあるかもしれないってことだ」


 マジャーク共和国がどこにあるか知らんけど、ゾルド達を探しに行くのもアリだよな。現状は特にこれといった目的もないし。

 もしかしたら今頃国家転覆を狙うレジスタンスとかにでもなってるかもしれんし、手伝いにいくのもアリだね。あんな研究してる国、別に滅ぼしても構わんだろう? 住民はともかく上層部は挿げ替えてやりてぇよな。


「そういやあれっすね。ツードンには私、ワントスにはトリア氏、アルト氏はまた別の町が最寄だったんすよね。ひとつの町に一人、って感じだとしたら確かに新たな出会いもあり得るっす」

「実はマイホームどころかマイタウンだった……!? あれ、じゃあ俺とアルトはマイタウン放置してるってコト?」

「もしかしたらワントスにはトリア氏用の牧場用地もあるかもっすね」


 あり得るな。俺専用の牧場か……そこまではいいかな。

 地味に牛の面倒みるのとか面倒そうだし。デイリーでやる事が増えるとその分色々やる時間が無くなっちゃうんだよ。

 現にペンペンは遠出する余裕があんまりなくなっちゃってるわけだし。


「アルトがログインしてきたら、遠出してアルトのタウンでも見に行くところからかなぁ。ホーム接続したわけだしペンペンも観光に行こうか」

「楽しみっす!」


 特色のある町だといいけど……ま、夜のお店とかはあるだろうからな!

 まさかツードンにしか入れる店はない、とか言わないだろうし。

 あの店にもまた行きたいなー。行くかなー? よし、行くか。



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(累計❤40000突破ぁ! ありがとうございますわー!)


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