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異世界人育成ゲーム ~生贄の少女たち~  作者: 鬼影スパナ


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第67話


 甲羅を相手のベースにシューッ! 超・エキサイティン! な遊びをした。


 依頼は達成、置き捨てられたアイテムもがっぽがっぽ。ミーティちゃんのつまみ食いは阻止したが結局死体処理とかしないといけないので、落ちてるのを食べてヨシということにした。

 食べ物を無駄にしたら勿体ないというか、疫病とかの元になって厄介なイベントに発展しても面倒だからね。



「子亀もインベントリに片づけ直したし、あらかた片づけたし、そろそろ帰るかぁ」

「……なぁ、よく考えたら私、このホームとやらに入ってたらよくないか?」

『確かに。足が遅くて邪魔だった。帰りは案内が必要ないし』

「あたしはトリアちゃんに抱き着いてくね!」


 ……なるほど、賢いな! というわけでヴァレリアさんにはホームに入ってもらった状態で格納し、ファストトラベルすることにした。

 ホーム格納中、中のNPCがどういう状態になるかの実験体に志願してくれるだなんて……これも報酬ってことにしとくね。


  * * *


 無事帰宅。まぁファストトラベルなんで当然だが一瞬だった。

 そしてヴァレリアさんも体感一瞬だったとのこと。

 これ上手く使えばモンスターぶちこんでペットみたいに飼えたりもするんじゃないかな? ミーティちゃんが既にペットみたいなもんだけど、テイマーもいいよなぁ……フフフ。


 尚、報告は面倒なのでオートモードにしてのんびりメッセージを流すことにした。

 一旦VRモードも解除。携帯端末でメッセージをポチポチだ。


『……えー。というわけで姫様。かの狭間砦の壊滅を確認してきました』

『……あ、あ、ありがとうございます天使様。まさかそこまでの戦果を挙げてくださるとは』

『あ、姫。彼女たちは天使ではなく精霊様の従者です』

『ええと、ありがとうございます精霊様の従者様』


 画面の中でトリアちゃんとミーティちゃんが得意げに胸を張る。


『よきにはからえ!』

『えへへ! 妹のためならえんやこらー、だよ!』


 うーん、しっかりキャラが反映されてる会話テキストだなー、と思いつつ。時計を見るとそろそろ寝る時間だった。


 ……うん、結構時間かけてて遊んでたから睡眠時間削ってたかな、と思ってたくらいなんだけどなぁ。依頼終わったら丁度いいくらいか。

 楽しい時間って早く過ぎるっていうし、相対的にゲームの外の時間が遅くなってもおかしくないよね。

 思考加速の仕組みについて考えると頭痛くなるので、そういうことにしとこう。


『では成功報酬をいただく。服を全て差し出せ、精霊様に献上する』

『服はコレクションアイテムなんだよ! さぁ脱げー!』

『ここまでの成果を上げられてしまっては致し方ありませんね……』


 ん!?


「ちょ、2人とも!? それは無しになったでしょ!?」

『……冗談だから、やっぱり脱がなくていい』

『……残念ー。でも精霊様は最初の約束分だけでいいってさ。よかったね2人とも!』


 ホッ。ちゃんとこちらの言ったことがメッセージに反映されたわ。

 危うく精霊=変態になるところだったよ。……と、それじゃインベントリに、いや、ホームの倉庫のほうだな。報酬を仕舞ってもらって……


 メニューから依頼完了、帰還をポチっと押すと、画面が暗転して冒険者ギルドに戻ってきた。

 お、ちゃんと2人セットで戻ってきたな。……トリアちゃん、ペンペンの方にいたのがこっちに来たことになってるかなコレ? とりあえず操作キャラをトリアちゃんにしといて、っと……


 あ。ちょっと喉乾いたな。飲み物いれてこよ。……時間的にカフェインはないやつの方がいいな。


 * * *


 ついでにシャワーを浴びてからVRモードに戻ると、カウンター内で半泣きの受付嬢さんがいた。


「あの、なんで無言でずっとカウンター前に……あの……何かしゃべってくださいぃ……あの……」

「あ、ごめんボーっとしてました」

「!! よ、よかった。何か私が機嫌を損ねてしまったかと思いました……2人そろってじっと立ってて……!! 微動だにしなくて……!」


 ちょっと離席してただけなのになぁ……携帯端末つけっぱで操作せず置きっぱなしだとボーっと突っ立ってたことになるのか。そりゃそうだよな、操作してないんだし。

 オートモードにしとけばよかったね、ごめんね。


「あ、とりあえず依頼達成してきたんで報酬のSPください」

「……えーっと、はい、確認します。ギルドカードを……はい、はい。ええと? 確認とれました。こちら報酬のえすぴー? です?」


 そう言って受付嬢さんが白く光る玉を渡してきた。実体のないエフェクトの光る玉。それはスッとミーティちゃんに吸い込まれていって、SPを3獲得した旨のメッセージが表示された。

 ……なるほど、依頼受けたのはミーティちゃんだもんな。ま、譲渡できるからどっちが取得しても変わらないんだけど。



 ちなみにアルトはまだ帰ってきていない。さすが10SPの依頼、こちらより3倍は面倒なことになっていると思われる。

 ……まぁこっちは勝手に追加依頼受けたりしたけど。


「とりあえず拠点に帰ろっか」

「はーい、精霊様!」

「……ところでミーティちゃんも動かなかったらしいけどなんで?」

「え? 精霊様が動かなかったからそういう遊びかなって」


 なるほど、そういう感じね? ダル・マサンガ・コ・ロンダーみたいな。

 あれ地味に面白いよね。時間停止能力者の気分を味わえて。



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― 新着の感想 ―
抜き取られたSPって光の玉のエフェクトなのか… 魂のエネルギー的なものなのか?
精霊憑きについての知識も地域差(?)があるの興味深いですよね。世界差?
何も悪いことしてないのにひどい目に遭う受付嬢ちゃんかわいそうかわいい
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