第59話
お昼を美味しく食べてから、皆で冒険者ギルドへやってきた。
「今日はギルドで依頼をこなしていこうと思う」
「はーい!」
「ニカちゃんの登録も済ませるぉー」
「はい、お願いします」
「ギンちゃんは登録済みなんで、少し待ってるっすねー」
「一足先に登録しました」
2人目達の冒険者登録を済ませた上で依頼をやっていくためだ。さくっと登録を済ませる。
まぁここらへんは1度説明を聞いているし、スキップである。
受付嬢のエルフさんにおススメの依頼を見積もってもらうと、パーティー向けの依頼が出てきた。
うんうん、こういうのでいいんだよこういうので。
言われてみたら今俺達6人いて立派なパーティーだしな!
「前衛3、遠距離1、支援2と揃ってるぉ。結構バランスいいぉね?」
「ミーティちゃんは近接戦闘も少しはできるかな」
「私も魔法攻撃とかできるっすからねー?」
うんうん、ちゃんとパーティープレイできそうじゃないか。
「といっても、前にボクとトリアで攻略してたのも大体パーティー向けだったぉ?」
「あれ、そうだっけ?」
「一応そうだぉ。まぁ討伐だけだから全く問題なくこなせてたけどな」
なるほど。つまり受付嬢さんのおススメがバッチリうまくいっていたということだろう。さすがである。
「ぉー。もっと人数増えたらいっそ冒険者ギルドの出張所とか作ってもらった方が早いかもしれないぉねー」
「その時は是非このエルフさんを専属受付にスカウトしたいね。できるならだけど」
「ヘッドハンティングっすねぇ」
スッとエルフさんが手をあげた。発言したいことがあるらしい。
「……あー、ええっと。私は既に皆さんの専属のようなものなので、スカウトはご容赦ください」
「む、そっか。それなら仕方ない」
「専属かぉー、いいぉねー。個人的にも仲良くしたいぉね!」
「クッキー焼いたら食べてくれるっすかね?」
うん、まぁスカウトは一旦置いといて。とりあえず依頼行ってこようかな。
* * *
鉱山に大量発生している巨大な蟻モンスターを駆除しつつ、雑談をする。
そーれっ、爆裂キック!! 蟻は頭が吹っ飛んだ。ギンちゃんも関節を狙ってスパンと切り落としている。ペンペンは薬投げてぶつけていた。
「今は牧場があるからあんまり遠出できないんすよねー」
「ファストトラベルあるのに?」
「ファストトラベルでも移動時間は経過してるんすよ」
そういやそうだった。まだあんまり関係ないから気にしないで忘れてたね。
ミーティちゃんが蟻にとりついて溶かす。中々に相性がいいようで、関節の隙間に取り付いたら数秒でボトリと落としている。
「その間にモンスターの襲撃とかあったら対応できないっすから一方的に被害出るっす」
「牧場はホームみたく仕舞えないの?」
「今のとこ無理っすね。ホームの機能ツリーを習得していったらそれっぽいのがありそうなんすけど」
「機能ツリー。そういうのもあるのか」
「ホームのミッション攻略していったら解禁されるんで、そしたら色々増えるっすよー」
今でももう結構やる事増えてるのに、そういう能力解放もあるとは……
アルトが射撃で蟻をゴリゴリ倒す。遠距離から纏めてドカンだ。……坑道壊さないように気を付けてね。
既に気を付けていて誤射はなく百発百中みたいだけど。
「……やっぱりボクも自分のホーム欲しくなるヤツだぉね?」
「SPを稼ぐ方法、やっぱり欲しいよなぁ」
うーん。2人目からSPを受け取る……としても、結局総ポイントが変わらないんだよなぁ。どちらも自分のキャラでしかないので。
「3人目、はまだ出ないし……」
「もう課金でいいからSP貰いてぇぉねー」
買い切り型なので、最初に購入した以上の支払いは今のところ発生していない。
むしろこのVR機能もあって、課金しても良いと思っているのだけど……
いやまぁ、いまだに携帯端末でVR機能が使えるって言うのが謎過ぎるんだけど……
「あ。この蟻多分素材にできるっすね。クラフト経験値稼げるからトリア氏も持ってくと良いっす」
「クラフトは稼ぐ気ないけど、多少はやっといた方が良いかな」
「ホーム強化用のポイントがもらえるっすから初級はやっとくと良いっすよ」
「やることが多いなぁ」
「だから楽しいんすよ」
「そうだな、ゲームだしな」
「……やっぱボクもホームとりてぇぉ! だから課金させろーーー!!」
依頼は特に問題もなく普通に終わり、2人目の面々も新人からランクを上げた。
(のんびりスローライフですわー!)




