表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界人育成ゲーム ~生贄の少女たち~  作者: 鬼影スパナ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/103

第51話



 やぁ、モンスターパニックのモンスター、スライムだよ!

 人間を殺して食べるのがミッションで、研究所の連中を皆殺しにしている最中さ!


 あいつらの装備思いの外厄介でね……いざモンスター側やってみると、結構キツイねぇコレ。

 ただでさえVRで人殺しは気が進まないってのに……まぁやるけど。ゲームだし。


 もっとも、俺と違ってミーティちゃんはノリノリで襲いまくってる。

 使用人が一部屋に固まってるのを見つけて、見つけた途端に襲いだすくらいにはノリノリである。


『ごめんなさい精霊様。やっちゃった』

『次は気を付けようね』


 仕留めるまでのほんの少しの時間で通報されてしまったのだ。

 まぁモンスターパニック的には完全にスニーキングして暗殺するより、逃げ惑う獲物に襲い掛かりまくる方が楽しいからゲーム的にはアリだけど。


 それで、結構相手が強いから工夫も凝らしている。


 例えば……俺達は分裂して囮を作ることもできるんだが、切り離した囮はその場から動かないので、襲い掛かれるのは俺とミーティちゃんの2ユニットしかいない。

 だが俺はそれをごまかす手法を編み出したのだ。それが『ダミースライム作戦』である。


 俺達はもともと透明なスライムなのだが、触手をこぶのように膨らませて、血化粧で赤く塗り、その中にコアのように丸く齧った肉片を浮かべるのだ。


 するとなんということでしょう! まるで触手の先が赤いスライムに!

 というタチの悪い人形劇。それが『ダミースライム作戦』である。


 本体は透明で天井裏や床下に隠れたまま、ダミー部分で襲い掛かるのだ。

 そしてこれをミーティちゃんもやるのでかなりの大群を演出できる。


 赤くしたのは本体につながる透明な触手を隠すため。

 この触手はいつでも切り離せるので、あのD装備なるヤバい薬品をぶっかけられても安心安全!


 他にもダミーを切り離せば動かない囮として置き去りにしておくこともできる。触手をつなぎ直せば使いまわせるので、敵さんからしたら厄介極まりないだろう。

 ダミーを倒されればちまちまと体積を削られるわけだが、あらかじめ地下でごっそり食べて体積もめちゃくちゃ稼いであるからな。大したダメージではない。


 というわけで、スライムの大群を装って、警戒心を煽り、外に逃げようとしたヤツから襲う事で地下方面へと誘導。あとは獣人を除いた残りの連中を片付ければ25人モグモグミッションも達成だな。



 ……うん、確認した人数カウントするとぴったり25人かぁ。

 餌の子やアネットちゃんは、最初からカウント対象に入ってたんだなって……


 さてさて。

 気を取り直して、地下に逃げ込んだ連中の処分を続行する!

 扉を閉めてたけど、ぶっちゃけ天井裏や壁裏を移動できるからそれ俺達には無意味なんだよね……


『精霊様、なんでわざわざ扉壊して襲ったの? 隙間から行けばよかったんじゃないの?』

『様式美ってヤツだな』

『ふーん?』


 頑丈な扉で安心したところをズドン! ってのはモンスターパニックのお約束シーンだからね!!

 あと防護服に潜んでるのもお約束の一つだ。警報鳴ってから急いだよ俺。


『……あと、退治しきったと思ったら生き延びてる、っていうのもお約束なところだが……これは逃げられる前提になっちゃうからパスするとして』

『みっなごっろし! みっなごっろし!』

『獣人の子たちは食べちゃダメだぞミーティちゃん。俺とのお約束だ』

『襲わないよー。アネットが悲しんじゃうもんね? おともだちは殺さない!』


 ならよし。

 ちなみにゾルド君にはちゃんと一言かけてある。多分スライムに対する肉盾に使われるだろうので、遠慮なく飛び込んで来いと。君たちのことは食べたりしないでそっと隠すから。と。

 生憎と生きた人間はインベントリに入れられなかったので、事前に隠しておくことができなかったんだよね。隠しておけそうなロッカーとか全部食べちゃったし。


 でも今ならあいつらが探索済みの、地下2階の部屋にでも隠しておけばバレないだろう。……行きに探索した部屋を、危険度マシマシの帰りに再度探索するか? いやしない。

 探索せずに行ったとしても、行きで探索しなかったのに帰りで探索するとも思えない。そういう事だ。


『精霊様! ゾルドたち来たよ!』

『お、きたか。フフフ。想定通りだ』


 地下から逃げようとしたのだろうが、地下4階のさらに奥へ続く鉄格子は事前に鍵穴に小石を詰めて開けられないように工作しておいた。だからこちら側に戻ってくるしかない。

 そして、戻ってくるならゾルド達を肉盾にするのは当然の思考のハズ!

 フハハハハ! 奴らの行動は全て俺の掌の上ってコトさ!


 獲物さん、いらっしゃーい!



 7人程の獣人奴隷たちが先行し、後ろに奴らがいる。

 奴らは全員で6人……あれ? 地下4階のヤツは合流してないのか?

 ちょっと予想が外れたな。そして、一人。手に赤い棒を持っている奴がいる。


『……ミーティちゃん。あの赤い棒には気を付けろよ?』

『うん! 当たったらぐぎゃーってなるんだよね』


 よし。それじゃあ残った連中を……平らげよう!! モンスターパニック第二部、開演だぁ!





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ