第102話
依頼の準備ターン!!
というわけでミーティちゃんに頼んで、ポンポンとポーションを量産しスキル上げである。
といっても作業はホームでやっているので、アルトのホームを通じて俺は王都フリレーンから材料を持ち運ぶ仕事をしている。
「えいえい! ポーションできたー。次作るねっ!」
「おう、どんどん作っていいぞー。材料は使い放題だ」
作るだけ作りまくって、さすがに探索に使わないなら返して欲しいということなので材料と引き換えだ。
あちらは材料が製品になって嬉しい、こちらはスキルレベルを稼ぎ放題で嬉しい。Win-Winである。
「もぐもぐ……」
ミーティちゃん、たまに薬草をつまみ食いしている。……まぁ技術料とか作業代についてはミーティちゃんのつまみ食い分ってことにしといてやろう。
結構つまんでるからなぁ……MPの回復とかかな? まぁ実質タダでスキル経験値稼ぎ放題ならそれでいいや。うん。
「うぉぉん、あたしは今、ポーション生成器だぁー」
「右から入った薬草がポーションになって左へ……うーん、これはすばらしい」
「褒められた! うれしい! わーい!」
おお、スピードアップした。
あ、失敗した。
「……ごめんなさい」
「大丈夫だよ、失敗も経費だから! むしろガンガン行こうぜ! な!」
「うん……ガンガンいく!」
改めてガンガン錬金術し始めた。うんうん、いいねー。その調子だよー。がんばー。
というわけで材料を補充した後、ポーションを回収して次はペンペンの方へ。
こちらにも素材を補充して回収なのだ。
「お、こっちもポーション作ってる」
「せっかく作り放題なんで、作ろうかなと思ったんすよ。ミーティちゃんにはまだまだ負けないっす!」
クラフト系で料理や家具を作る方に走っているペンペンだが、ミーティちゃんよりはまだポーション系の錬金術スキルも上だ。
そしてここぞとばかりに素材を使いまくってレベル上げしている。
「あ、作ったポーションはそこっす」
「あいよー」
無造作に転がっているポーションを拾って回収。
材料をどばどば。
「お、異常状態回復系のポーションもあるじゃん」
「ミーティちゃんにも作らせると良いっすよ、素材レアなの使うこと多くて経験値も多いし、この機会に! 成功しないと経験値効率悪いっすけどね!」
「ああ、作らせてるぞ。レシピとかも提供してくれてるもんな!」
金で買えるレシピは、錬金術レベルと錬金術師認定ランクに応じたものを全部見せてもらえている。
難易度の高いレシピはレベルが足りないと失敗率が高すぎるので、そのあたりちゃんとランク上げないと見せてもらえない、という建前らしいが、ランクが上がるとレシピ増えるのは実にゲームらしいね。
というわけでガンガンレベル上げて認定してもらって増やすのだ、見れるレシピを!
いやー、期間限定イベントめっちゃいいじゃーん!
王族案件最高ー!! 経費最高ーーー!!
あ、そういやアルトの方はどんな準備してるのかな?
と、ポーションを持って帰ってきたところに何やら疲れた様子のアルトが戻ってきていた。
「んぉー」
「お、丁度いいところに。そっちはどうだ?」
「おー。まぁ下調べはだいたいすんだぉ」
「ほう、下調べ」
ダンジョン攻略の下調べって何をするんだろうか。冒険者ギルドで情報あつめたりかな?
「とりあえずボス部屋の直前まで実際に行ってみたぉ」
「あっ。下調べ(ソロ攻略)かぁ」
まぁ地図とか調べてみても、実際に行ってみるのが大事だもんね。
実際、ソロでいけたっていうなら心強いもんだし。
「モンスターどもも問題はなかったぉ。けど問題は王子の例のスキルでどのくらい攻略性が変化するかだぉね」
「通路があるから、あんまり多数は襲ってこれないだろう。襲って来るにしても順番になるだろうな」
「こっちも軍団は連れて行けないけど、相手も同じ条件だぉねー」
うんうん。狭い通路かぁ。大群は入れなくて困るよねぇ。
……
あれ? 狭い通路ってことは……ミーティちゃんかなりの戦力になれそうな気がしてきたぞ?
少なくとも天井を移動すれば邪魔にならず1人分戦力が増える……!?
「ぉっぉっぉ、それは名案だぉ。ウチもニカちゃんをしんがりに呼ぶ予定だぉー」
「というか、フルの6人で行ってもよさそうだな……いやペンペンは置いてこう。戦闘力的にギンちゃんの方が上だし、万一にでも死なれたら一番困るし」
「下調べも踏まえて、そこらへんのパーティー構成も考えるぉー」
そんな感じで、順調に準備は進められていく。
ゲーム内時間で明後日には、王子を連れてダンジョンに行けそうだな!




