報告書3 ハンドルとの研究
やぁやぁ、これを読んでいるということは、君はさては…俺の秘密にあしを入れた政府のものってことか!
面白い…非常に面白い…
暗号化を解ける人間は少ないはずだ。んまぁ、その話は置いといて、本題に行こう。
正直に、ハンドルたちとの交わりは、難しいものだった。このご時世からは想像できることだ。しょうがない、だがどうしても彼らと話したかった。彼らを救うにはそれしかなかった。
契約を彼らと交わしたかった。彼らを救うその方法。それは、彼らの念心の物質を抽出し、放射線物質の量を診ることだ。
誰も有志と出てくれなかった、彼以外は…
あまりこういうことは言いたくないが、被検体1「ハック」だ。ただ、彼のおかげで念心の中身を研究できた。
加えて、念心が何なのかも知ることができた。
長くなるが、それを書いておこう。
・人間には三要素がある。肉体、霊、魂。念心は、霊と魂の総称のようだ。ただ、それぞれの違いはわかっていない。
・ハンドルの場合、彼らの念心には放射線を帯びている。それは彼らの外見に影響を与えているが、放射線を放っていない。
・放射線を帯びた念心にはなんらかの乱れがある。心臓の形とはかけ離れている。
これ以上の研究は正直したくない。ただ、被検体1は、自分のことをもっと知りたいと言う。確かに彼はハンドルの中では、巨漢に位置するものだ。確かにそうだ。ただ、念心を搾取したとき、彼は昏睡していた状態に入っていたのにも関わらず、悲鳴を上げていた。念心を盗るとは、苦しみ以上のものだ。
情報を得るのは良いことだ、検討には入れると言っておいた。このまま消えたいものだ。でも始めたものは終わらせないと。
こういうことだ。彼らも我らと変わらない人間だ。お前らとは違って、この人外野郎が。
暁の意思は、互いに愛し合うことが。それを全く逆の思想を暁の名を掲げて強いれるお前らは、人間と認め難い。
俺を囚えようなら来るがいい。ただ、これを知ればあとはもういい。この世界は変わる。言葉の真相に俺は行く。
それまでに俺を囚えよ。ただ、もう遅い。だから幸運を祈る。
もし、暁団の方じゃない人が見ているのならごめん。ただ、君はなぜこれを見れたのだろうか。
記入日:2000年1月9日 著者:後藤 フォイレン
=発見者のあとがき=
この資料を見つけるにはとても難しかった。APOSの資料ファイルには入っていなかったんだ。これは、私が持っていた唯一の資料。今でも覚えている、フォイレンからもらった本の中にこの情報が入ってあるフロッピーディスクを見つけたのだ。見つけた当初はどうしようもできなかったが、やっと今できた。そもそも、40年代にフロッピーディスクが読み込めるものがあるとは知らなかったがな。すべてはわが友のロミーのおかげだ。彼の暗号解読能力は人一倍に高いんだ。
話を戻して、この情報がなぜ隠されていたのかはよくわからない。たぶん、内部でこの情報を渡す必要があっただろう。
ハックのこともよく覚えている。彼とは何度か遊んだりしたよ。私が子供のころは彼と鬼ごっこをしていたなぁ。でも、怖い人だったなぁ。鬼ごっこをするときのあの凶器満ちた顔がいまだ忘れられない。でも、とてもやさしく強いハンドルだったよ。
この世界は変わる…かぁ
すでに変わった今、我々はその終わりを待ち望んでいるんだ。
なぜなら、変わることのできない時代に生きているからだ。




