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7話

人前で使える魔法は土魔法で登録しているので、

土魔法の初期の初期しか使う事はできない。


闇魔法なら自由自在に操れるのだが、人前では

使う事を禁止されているからだ。


「ストーン!」


小さな拳程の石を成形すると前にある的へと当

てる。

威力は低いし、当たってもコンッという軽い音

がして跳ね返ると地面に落ちた。


「ルベライト、コントロールはしっかりできて

 いるな…えらいぞ」

「はい、タンザナイト殿下。しかし、土属性の

 魔法はやっぱり難しいです……」


いくら練習しても威力は出ない。

そもそも、得意属性でない魔法は使えても初級

魔法までしか扱えないのだ。


しかし、シトリンは違う。

彼は自分を好きになってもらった好感度の分だ

け相手の属性もスキルもそのままの威力で扱う

事ができるのだ。

これがいわゆる主人公補正というやつだ。

これは、シトリンに出会う前の話しだ。




     ♦︎♦︎♦︎




「おーい、逃げろーー!」


街の中が一段と騒がしくなった。

ルベライトが領地に帰っている時であった。

たまたま訪問に来たタンザナイトと一緒に街へと

出ていた。


そこには、偶然なのか。

たまたま迷い込んだのか?


ロックボアの子供が街の中に紛れ込んでいた。

人間達に驚ろくと逃げ惑うように走り回った。

街の中央に出ている屋台を突き抜けて走り回った

ものだから、あちらこちらで被害が増えていた。


「ルベライト、ここで待っていなさい」

「タンザナイト殿下、僕も……」

「君に何が出来る?おとなしくしているんだ」

「………はい」


タンザナイトは王族とあってか魔法の才能にも

恵まれていた。

10歳になると、大人顔負けの中級魔法を使い

こなしていた。


「みなさん、落ち着いて。すぐに退治して見せます

 よ。さぁ、私の手で倒れるがいい」


タンザナイトは両手に魔法を溜めると一気に放つ。

だが、その瞬間後ろから逃げていた子供がぶつかっ

てきたのだった。

ぶつかった拍子に標的がずれて側の建物に命中して

しまった。


攻撃を外したタンザナイトに向けてロックボアが視

線をむけると、真っ直ぐにタンザナイトめがけて走

ってきたのだった。


「くっ………もう一度っ!」


再び魔法を溜めている間に目の前まで迫っていた。


「殿下!!」


ルベライトは急いで駆け寄るとタンザナイトを突き

飛ばしていた。


ロックボアに激突される寸前に闇魔法を発動させた。

ルベライトの得意な魔法は闇属性だ。

闇属性の発動は敵に触れているという条件があった。


触れたモノの生命力を吸い取るドレイン効果のある

ものもある。

そして何より、即死魔法もそれに含まれるのだ。


それが闇魔法の嫌われる原因でもあった。











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