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36話

どうして二人目の好感度がここまで上がってしまっ

たのか?


シトリンはまぁ、主人公補正としても、インディゴ

ライトの方はアメトリンと関わらなければ上がるは

ずがないキャラだった。


「いや、関わってるか………」


そういえば、最近ずっとアメトリンのお茶会に誘わ

れていた事を思い出した。

それに、魔法生物の実験にも付き合ったっけ……。


身をもって実験に付き合ったせいかアメトリンの

興味を引いてしまったようだった。


モルガとアウイを助けるのも、シトリンとインデ

ィゴライトの二人だったはずだ。

その位置にルベライトが入ってしまった事で色々

と狂ってしまったようだ。


「うん、まだやり直せる。うん、大丈夫、大丈夫」


自分に言い聞かせるようにして決勝に挑んだのだ

った。


もう、結果は見えているように思えるのだが…。

対戦相手は2年の騎士科と3年の魔法科の生徒だった。


言うまでもなく、自分の家の騎士の子息を連れて

来ていた。

連携も上手く、実践経験も豊富らしい。


始まって早々にインディゴライトの突進に上手く受

け流していたのはさすがだと思う。

魔法科の生徒も卒業間近と言う事で高等な魔術を

使って来ていた。


炎の火力で押し切るつもりだったのだろう。

だが、相性がとんでも無く悪い。


風で巻き上げ水で周りを覆うと、火属性では太刀打ち

できない。

ましてや今のルベライトの膨大な魔力は明らかに学生

レベルではなかった。


「手加減って難しいな……」


力を入れすぎないように軽くいなす。

インディゴライトの方も本気ではないのだろう。

お互い、決勝が一番苦労した一日だった。


思いっきり魔力をぶつけられた予選のほうが楽し

かった気がする。


観客席の方でも、圧倒的な実力差が見えてしまい、

早く降参してくれとヤジが飛ばされたのだった。


確かに検討した方だと思う。


ただ、相手が悪かっただけだと言える。

もし、相手がルベライトでなければ。

もし相手がインディゴライトでなければ。


この結果をわかっていたかのように満足気な顔を

しているアメトリンだけが、勝者のような気がし

てならなかった。



     ♦︎♦︎♦︎



「お疲れ様でした」

「あぁ、ルベライト。本当にアメトリン殿下の従者

 になるつもりはないか?この戦いを見てみて改め

 て考えさせられたんだ。殿下が貴殿を気にかける

 理由について……」

「多分それは面白そうだからじゃないですか?」

「そのような事は…」


「確かに最初は面白い子だと思ったが、今はそれだけ

 ではないのだよ」


いきなり後ろから現れたアメトリンとタンザナイトに

ルベライトとインディゴライトは頭を下げて姿勢を低

くした。


人前では悪態をつくわけにはいかないのだ。







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