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24話

タンザナイトは自分の腕の中で眠るルベライトを見

下ろしながら大きなため息を吐いた。


「お前は何を考えているんだ……まったく……」


ルベライトの部屋に入ると整理された荷物と物の

少ない部屋に少し違和感を覚えた。


ベッドに寝かすと机の上に置かれたメモ書きが目

に入った。


何かが書かれているのは分かるが、字が読めない

のだ。

この国の字なら普通は誰だって読めるし、隣国の

字も皇子であるタンザナイトは読み書きができる

くらいには勉強していた。


だが、ここに書いてある字はどれとも違っていた。

ただ、書いた相手がルベライトである事だけは間

違いないのは分かる。


字を書く時の癖や、書いた時のペンも横に置かれ

ていたからだ。

書きながら擦ったのか下の方に服が擦った後も

ある。

誰かが書いて渡したのなら、こんな擦った後のあ

る物を渡すはずがないのだ。


「それにしても不思議な字だな。どこの国ともつ

 かないしな……」


本人が起きている時に聞くのがいいのだが、勝手

に部屋に入った事も、手紙っぽいものを見たなど

王族として言いにくいのだった。


タンザナイトは暫くルベライトの側にいたが、立

ち上がると部屋を出ていく。


インペリアルトを呼びつけると部屋に来るように

と言い渡し、シリトンが言っていたボルダー・オ

パールとフロー・ライトの事情聴取を先に済ませる

つもりだった。



     ♦︎♦︎♦︎



ボルダーとフローはタンザナイトの前に来ると真っ青

な顔をして身体を小さくしていた。


「私が聞きたい事は理解しているかな?」

「………」

「………」

「ルベライトが大怪我したんだ。シトリンという生徒を

 知っているかな?突然襲われて怪我をしたそうだよ。

 彼を動けなくした人物がいるそうだね?彼を助ける為

 にルベライトは怪我して森から帰ってきたと聞いてね。

 勿論、ルベライトが私の大事な友人だという事は知っ

 ているかい?間接的であれ、悪意がある事には変わり

 がない気がしてね」


タンザナイトの言葉を聞きながら、ビクビクする二人に

事の経緯となぜシトリンを襲ったのかを聞く手筈だった。

だが、ここまで真っ青な顔して聞いているという事は、

自ら自白しているようなものだった。


「では、弁明を聞こうか?それによっては君たちの

 親にも来てもらう事になるが……さぁ、どうしたい?」


震える二人は、話す事すらできないのか怯えるだけで

何も言わなかった。


「そうか………いくらアカデミーで起きた事といえど

 人命に関わる事だからね。君たちの親にはそれ相応

 の処遇があるだろう。それと、暫くは謹慎になるが

 仕方ない事はわかっているね?」

「はい………」

「あ……あの……ルベライト様は……」

「ルベライトを気安く呼ぶのはやめてもらおうか……」


一瞬、凍りついた空気が肌にピリピリと感じた。










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