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69株目 とうとう結婚式です



雲一つない、太陽の光がキラキラと輝くような日。


今日はとうとう結婚式。



「リア、きれいよ。」


お母様がそれだけ言って、目を潤ませている。


「リアのこれからの幸せの未来に向かう門出だ。今日は泣かないぞ!!!」


そう言っている、お父様の目からは涙が流れている。


「そうですよ。私は今日までとても幸せでした。


これからもっと幸せになります。


だから、泣かないで、泣かないでくだ・・」


私も、こらえきれず涙をこぼしてしまった。


「花嫁さんのお化粧が・・・・もう、目も腫れてしまいますよ。」


侍女たちにも注意されてしまい、慌てて涙を引っ込める。


大切な日だ。しっかりしなくては・・・



聖堂の扉が開かれる。


大聖堂には、たくさんの人が集まってくれていた。


みんなが笑顔で拍手をしてくれる。


私とお父様がみんなの前を腕を組んで一歩一歩歩く。


私は、まっすぐエド様に向かってーーー


私たちは、エド様の前で止まる。


エド様も私たちが来るのを神妙な顔をして、待っていてくれた。


「大事な、大事な娘をーーよろしく頼む・・・」


お父様は、泣くのをこらえて一言一言しっかりと伝えた。


「ご家族に代わって、これからは私が彼女をしっかり守ります。」


エド様もお父様にそう伝えてから、ゆっくりと腕を差し出した。


私の目からも涙がこぼれてしまった。


腕に手を置いた瞬間。


「ヴェル。最高にきれいだよ。」


エド様が私に優しく微笑んでくれた。


涙が止まらないまま、エド様と心を合わせて前に進んだ。



誓いの言葉になる。


自分の思いを伝えればいい・・・そう言われた。


エド様が私に向かい、目を見て真剣に伝える。


「私は、この国の王子として民を守る立場だが・・・


どんな困難があろうとも、一番にヴェル、君を生涯大切に守り、君だけを愛すことを誓う。」


私も、エド様の目を見てしっかりと伝える。


「私も、王太子妃として、この国をエド様とともに守っていきます。


そして、どんな困難があろうとも生涯エド様を支え、愛することを誓います。」


私たちがお互いに誓いを立てると、聖堂中の人から温かい拍手と歓声が上がった。


私たちは、指輪をお互いの指に慎重にはめた。


お互いの指がかすかに震えていたから・・・・


最後にお互いの名前をしっかりと署名した。


「これで、お二人の結婚が無事成されたことを宣言いたします。」


その瞬間、先ほどより響く大きな歓声と拍手が鳴り響いた。


ーーーーそして


大聖堂の中を渦巻くように優しい風が吹いたかと思うと、色とりどりの花びらが降ってきた。


風の吹いた方向を見ると、オスト国のセシル王子様がにこやかに手を振ってくださっている。


花の優しい香りがみんなをより笑顔にする。


王も王妃様も私たちに優しく微笑んで拍手をしてくださった。


お父様もお母様もお互いに涙を拭き合っている。


オルフェウス先生は珍しく、髪を整えて参加してくださっている。


相変わらず目線はセシル王子様の風の魔法に向いているが・・・


カイル様は、今日だけは普通に参加してほしいと頼んだが、相変わらず護衛として会場の隅で仕事として参加している。


私たちより先にご結婚されたレオンハルト様とメアリー様も笑顔で拍手をくださっている。


メグやライベルト様、イアン様も笑顔だ。


みんなに笑顔で祝福してもらって本当に素敵な結婚式になった。



その後も王都を馬車で成婚パレードとなった。


沿道には、たくさんの人々が集まっている。


「ヴェル。私のかわいい奥さん。お手をどうぞ。」


エド様ったら、そう言って手を出すものだから、私の顔が一気に熱をもってしまった。


「いきなり、恥ずかしいです。こんなにたくさんの人が見ているのに・・・」


私が、唇を尖らせて抗議するとーーー


「二人の時だけにしてほしいってことかな?


うちの奥さんは恥ずかしがり屋だね。」


さらに追い打ちをかけるようなことを言う。


「もう、パレード出発ですよ。前を向いてください。」


私が照れ隠しで視線を前に向けて真面目に言うと。


「それは、できないよ。


だって、やっと君と結婚できたんだもの。


すごく長かったんだ。


今日は、私の嬉しい気持ちを抑えられないよ。


ヴェル。こっちを向いて。」


エド様は、そう言って私の頬にそっと手を当てた。


私がエド様を見た瞬間。


エド様は、私に優しくキスをした。


「きゃ~~~~~~~~っ」


周りからたくさんの悲鳴と祝福の拍手が鳴り響いた。


そうして始まったパレード。


「王子様、聖女様。ご結婚おめでとうございます!」


私たちが通ると誰もが大きな声で口々にお祝いを伝えてくれた。



こうして、この日は私たちの忘れらない素敵な一日となった。

 

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

七夕の夜に結婚のお話を投稿できるなんてちょっと得した気分です。

本作も残すところあと2話で完結となります。

最後までよろしくお願いいたします。

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