65株目 家族への報告
カイル様とセシル様に私の気持ちを伝えることができた。
今度は、家族にだ。
いつもは、私のことを考えてくれる優しい家族だけど
こういう話をするのは・・・・ちょっと照れくさい。
それでも、大事なことなので夕食の後に話すことにした。
「お父様、今ちょっと大事なお話をさせてもらってもいいですか?」
改まって聞いてみた。
「急にどうしたんだい?」
お父様も、和やかな夕食の席のすぐ後だったために驚いたようにこちらを見た。
「私たちも一緒に聞いてもかまわないのかい?」
お兄様も私の緊張を感じてか、そう訊ねる。
「はい。私のことですが、家族みんなにも関係することですので・・・」
私は、両手をぎゅっと握り、心づもりをしてから話し始めた。
「先日のパーティーの時には、私の婚約者は私が決めてもいいとエドアルト王子様がおっしゃいました。」
「私は、その言葉を受けて、たくさん悩みました。」
私がそう言うと・・・・
「リア姉さまを悩ませるなんてーーー」
クラウスが怒ったように口を尖らす。
「リアが決めていいって言ってるんだろう?
よかったじゃないか?
自分の好きな人を選べるんだよ。」
お兄様も私のことを第一に考えてくれている。
「なんなら、結婚なんかしないで、ずっとうちにいてもいいのよ。」
お母様も私が倒れてばかりいるから、最近は過保護になっている。
「全ての縁談を断ってやってもいいぞ。」
お父様もお母様と同じ考えのようだ。
「みんな、ありがとうございます。
でも、私気付いたんです・・・・
ーーーーお慕いしていると。」
ガタン!!
「えっ!!!それは誰だい?」
お父様もお兄様も驚いて椅子から立ち上がった。
「もしかしたら・・・・エドアルト殿下?」
お母様が、首をかしげながら優しく尋ねてきた。
私は、そう言われると急に恥ずかしくなって顔に熱が集まってきた。
「そうなのか??」
お父様もお兄様も驚いて目を丸くしている。
「ーーーーはい。
だから声をかけていただいたカイル様やセシル様にも私の気持ちをお伝えしました。
家族みんなに伝えた後でエドアルト王子様にお伝えしようと思います。」
私は、思い切ってきちんと家族に報告した。
「本当にいいんだな?
一度返事をしたら、後戻りはできないぞ。
殿下の婚約者となれば、ゆくゆくは王妃となるんだから・・・・」
お父様は、私の気持ちが決まっているのか確認する。
「はい。
今はまだ、自信は少しもありませんが、これから・・・
王妃としてふさわしくあれるよう、学んでいきたいと思っています。
まだまだ未熟な私ですが、
これからもどうか私を支えてください。
ーーーよろしくお願いします。」
私は、家族に向かってしっかりと頭を下げた。
「決めたのなら、本気で応援する。
しっかりと学びなさい。
でも、家族として言わせてもらう。
無理はするな。
いつでも私たちはリアの味方だ。
何でも相談してくれ。」
お父様は、優しい表情を向けてくれた。
私は、家族の温かさが身に染みて、涙がこみあげてきてしまった。
「もう、リアったら。
なんで泣くのよ。私まで涙が出ちゃうわ。」
お母様も私のところに来て、優しく背中をさすってくれた。
「まだまだ結婚するわけじゃないんだ。
私からも殿下にはいろいろとくぎを刺さなければな・・・・
大事なリアを預けるんだから。」
お兄様も何か一生懸命考えている。
「なんか、寂しいな。
リア姉さまが幸せにならないなら許さないって言おう!」
クラウスもいつまでも私を慕ってくれてうれしい。
そうして、家族への報告が済んだ。
次は、とうとうエドアルト王子様本人と話さなければ・・・・
お父様に連絡を取ってもらい、話をする場を作ってもらう。
そこでしっかり、自分の気持ちを伝えよう!




