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45/54

45株目 エドアルトside



なんか調子が出ない。


どうしてだろう?


私は、今まで王子として自分の思うようにことが進むように、しっかりと準備したり計画を立てたりして執り行ってきた。


実際に今まで、全てのことをうまくやってきた。


なのに今回は・・・・





婚約者候補が決まった。


父上の判断で各家とのバランスを見ながら決められた。


メアリー嬢。


側近のユリウスに調べさせたらすぐに分かった。


メアリー嬢には幼馴染の想い人、近衛騎士のレオンハルトがいた。


レオンハルトもメアリー嬢を慕っている。


私は、この二人の仲を裂きたくはない。


時間稼ぎかもしれないが、なるべく接点をもたないようにして過ごすことにした。


そうしているうちに、病弱だったヴェルが植物魔法の属性を持つことが分かった。


初めての魔法ということで注目も集まった。


私はこのチャンスを逃さないことに決めた。


ヴェルを監視するという名目で近づき、その有用性を世間に認めさせていく。


王もヴェルを婚約者候補に入れるしかないように手を回す。


そうして、やっと手に入れた婚約者候補。


後は、メアリー嬢の方で穏便に婚約者候補から辞退してもらい、レオンハルトと一緒にしてやりたいと準備を進めているのに。


なぜ、ヴェルはすぐに私のところに落ちてこないのか。


ヴェルは人気がありすぎる。


とられる心配をしなくてはならないとは。



私が付けたヴェルの護衛騎士のカイル。


いつの間にかヴェル至上主義に陥っていないか?


私のことまで遠ざけようとしている。


それに、私が付けた魔法の教師、宮廷魔導士のオルフェウス。


いくら魔法に興味があるからって、そんなに張り付くのはどうだろう?


一番の強敵は、セシル王子。


同じクラスで学ぶうち、卒業パーティーでのパートナーとして誘ってしまった。


その上で、自国に連れて帰りたいだと!!


つまり、好きになったから結婚したいということではないか。


は~~。


気づけば、みんながリア嬢と呼んでいる始末。



今までにない焦りを感じる。


ゆっくり攻めていこうと思っていたのに。


ドレスやアクセサリーを送って私のものだと示したくなった。


みんなが呼ぶ”リア”ではなく、私だけが”ヴェル”と呼ぶことにした。



やっと満足するかと思ったのに。



セシル王子も自国に帰ってやっと安心できると思ったのに。



なぜか、胸がもやもやする?



計画通り行っているはずなのにーーーー



この不安な気持ちは何なんだろう?



セシル王子にも言われてしまった。



ヴェルを犠牲にしている・・・?



いや、もう君を犠牲にはしない!



君が安心して過ごせる国にする。



だから君は、私とともに・・・・



ーーーーお願いだ。

 

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