35株目 新種の薬草はできたけど・・・・
後日、準備ができたことを伝えた。
今日、私は、たくさんの人にポーションをいきわたらせるために・・・・
新種の薬草づくりに挑戦する。
エドアルト王子、オルフェウス先生、私のお父様、お母様、護衛のカイル様が集まった。
もちろん、近くにハオルちゃんもついている。
何かあったときのために、屋敷の近くで行い、お医者様にも来ていただいている。
「本当に大丈夫かい?
何ならやめてもいいんだよ。」
お父様は、私が倒れるかもしれないと知って、おろおろとしている。
お母様は、心配しすぎて顔色が悪い。
「君に負担があるならば、止めたいところだけど・・・・
申し訳ない。
国のことを思うとーー」
王子様も苦渋の表情を浮かべる。
「私がやると決めたんです。
誰の責任でもありません。
では、やってみます。」
私は、手のひらで優しく包んでいたものーーー
ハオルちゃんからいただいた”種”を土の中にそっと植えた。
辺りは私を見守り、し~んと静まり返っている。
落ち着くようにゆっくりと
そして、深く深呼吸をする。
目をつぶり、両手を組む。
(お願いです。
たくさんの人を救いたいの。
効果の高い、新種の薬草の種になって
ーーーーそして、しっかりと育ってね。
私の魔力をあげる。)
ゆっくりとお願いした。
そのとたん。
私の中から、今までにないほどのたくさんの緑の光が種に吸い込まれていく。
体が熱くなってくる。
体が揺れ、まっすぐに立っていられなくなる。
それでも、まだ魔法は体からどんどん種に吸い込まれていく。
「リア!!!!」
悲鳴のようなお母様の声に目を開けたが・・・
緑色に光った新種の植物らしきものを一目見たと思ったら
私はそのまま地面に倒れ込んでしまった。
~~~~~ ◇ ~~~~~
護衛のカイルside
リア嬢が新しい植物を成長させたかと思ったら、
鼻血を出して、地面に倒れ込んでしまった。
その様子は、まるでリア嬢と引き換えに、新種の薬草が作られたように見えた。
誰もが、悲痛な面持ちになってしまった。
私はすぐにリア嬢を屋敷に運んだ。
王子と先生にはひとまず帰っていただいたようだ。。
公爵夫人が驚いて倒れてしまったので、別な部屋で休んでいただいている。
お医者様に診てもらおうとしているうちに、リア嬢に不思議な変化が起きた。
リア嬢がなんと、まるでおばあさんになったような風貌に変わっていったのだ。
(どういうことだ?)
『あのね。今まで言えなかったんだけど、もう事が起きちゃったからやっと言えるようになった。
リアちゃんは、神様の力をお借りしたんだよ。
だから、その代償にリアちゃんの寿命を削っちゃったんだ。
鼻血が出たのもそのためだよ。
種一粒分だから一年だね。
だから、リアちゃんの風貌は一日だけおばあちゃんになっちゃった。
どうしても止めさせたかったんだけどね。』
(そんなことがあるのか?)
あまりのことに、私の理解も追いつかない。
ひとまず、お医者様にお願いして私は部屋を出た。
(今すぐ死んでしまうなんてことはないのですか?)
私は、一番気になっていることをハオル様に聞いた。
『それは、大丈夫。
でも、しばらくは絶対安静!
それから、これからはこの力を使わないようにカイル様
一緒にリアちゃんを守って!!!』
(もちろん、そのつもりです。
もうこんな気持ちになるのは耐えられない。
なんとしても、止めてみせます。)
私は、決意した。
私の力で、もう二度とリア嬢を傷つけさせない。
私が守る!
私が・・・・




