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33株目 ブリュンヒルデ公爵家へのお誘いです



メアリー様と急に仲良くなったことで、周りの方たちにはひどく驚かれた。


「二人とも王子様の婚約者候補だろう?」


「この前まで敵対していなかったか?」


ベルも心配して声をかけてきてくれたが、話をして仲良くなったことを伝えた。


個人的な内容は話せないため、詳しくは言えなかったが。


「リアがいいならそれでいいわ。」


もちろん、メアリー様の取り巻きのライラ様とイライザ様も最初はぎくしゃくしていたが、敵意を向けられることはなくなった。




そうしているうちにーーー


メアリー様からブリュンヒルデ公爵家へお茶をしに来ないかと誘われた。


今回は、なんと私だけではなく、ボランティア体験に行った時のメンバー全員だった。


「おう。久しぶりだな。リア嬢。」


「また無茶してないだろうね。リア嬢はいつも・・・・」


ライベルト様もイアン様とももう気軽に話している。


「なんでこのメンバーなんでしょうね?」


ベルも不思議そうにしている。


私たちがそんなことを話しているとーーー


メアリー様、ライラ様、イライザ様に続き、ブリュンヒルデ公爵夫妻まで集まってきた。


「やあ、今日はよく来てくれたね。


まず好きな席に着きたまえ。」


なんかとてもフレンドリーに話してくる。


「今日来てもらったのも、ボランティア体験の時のお礼を伝えたかったからだ。


私の領地は、気温が低く作物があまり育たなかった。


そこに来てくれたのが君たちだ。」


ブリュンヒルデ公爵は、私たち一人一人をしっかり見つめた。


「領地のものに聞いたら、君たち全員で協力して魔法を使ってくれたそうだね。


畑一面をよくするなんて、かなりの労力だったのではないか?


その上、畑の土を整え、立派な麦を実らせてくれた。


本当にみんなありがとう。」


公爵は全員の手を代わる代わる取ってお礼の気持ちを伝えてくれた。


私たちもうれしくなって、笑顔で答えた。


「領地のためになったのであれば本当にボランティアをした甲斐がありました。


わざわざこのようにご招待までしていただき、うれしいです。」


「さらに、ヴェルデリア嬢。


君は植物の魔法という貴重な魔法を使って、寒さにも強い種をたくさん作ってくれたね。


本当に今後のことまでしっかり考えてくれていて・・・


感謝してもしきれない。


本当にありがとう。」


これには公爵夫人、メアリー様、ライラ様、イライザ様まで一緒になって頭を下げてくださった。


「そんな。頭を上げてください。


私たちにできる当たり前のことをしただけです。


どこの領地に行っても同じことをしたと思いますから・・・」


「君はーーー本当に・・・・・・・」


公爵も言葉を詰まらせてしまう。



そうして、ご招待を受けたお茶会は無事に終わった。



ブリュンヒルデ公爵の考えにもある変化の兆しが見られた。




~~~~~ ◇ ~~~~~




王子の執務室ではーーーー



「ルーカス、ありがとう。


君の計画が順調に進んできているようだ。」


エドアルト王子が執務をしながら、側近のルーカスに声をかける。


「計画以上にうまくいっていますよ。


ヴェルデリア嬢が私たちの予想を上回る動きをしてくれてますからね。」


ルーカスも満足そうに笑みを浮かべる。


「ブリュンヒルデ公爵領に実習の交渉をしてくれてありがとう。ユリウスも大変だったろう。」


もう一人の側近ユリウスも満足げにうなづく。


「一時はどうなることかと思いましたが、本当にうまくいってよかったです。」


「後は、公爵の気持ちが変わってくれることを願うしかないね。」


王子がため息をつくとーーー


「そこをうまく収めるのが私たちの役目です。まだ時間はありますよ。


それよりもエドの方こそ、ヴェルデリア嬢をしっかり捕まえておかないと・・・


ヴェルデリア嬢の素晴らしさに気づいて、リア嬢と呼んでいる男性も増えてます。


いいんですか?」



「なんかそう言われると悔しいような・・・・・?」



そんな会話があり。



エドアルト王子の婚約者候補について



水面下では、様々な策略が張り巡らされていたのだった。


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