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28株目 魔法の実技の授業です



今日は、初めての実技の授業。


私のクラスは二人だけだけど、セシル様もいらっしゃるため、魔法を見せるのはちょっと緊張する。


それよりも、セシル様の瞳は私の国にはない水色。


いったい何の魔法なんだろう?


新しい魔法だったらどんな魔法なんだろう?


考えるだけでウキウキする。


だって、私もこの国でたった一人の植物の魔法。


新しい魔法だったら、なんか親近感を覚えそう。


「今日はとうとう、リア嬢の植物魔法が見られるんだね。


すごく楽しみだ。」


セシル様は、そう言って目をキラキラとさせている。


「私もセシル様の魔法がどんなものか楽しみです。」



そんな話をしているうちにーーーーー


オルフェウス先生が到着した。


「ヴェルデリア嬢とまた、楽しいじっけ・・・


ゴホン。


ーーーいや授業を始めよう。」


(オルフェウス先生!?)


「先生。楽しみなのはわかりますが、私もおります。


きちんとした授業をお願いします。」


セシル様が場を正してくださった。


「あ~分かった。


では、今日は初めてなので、お互いにどんな魔法なのか紹介しあおう。」


オルフェウス先生が髪をくしゃくしゃとさせながら、そう話した。



「では、まず私から。」


そう言ってセシル様が前に出た。


ーーー呼吸を整え、手のひらを前に向けた。


「風の精霊よ。我に力を与えたまえーーーーー」


そう唱えた途端・・・・・


周辺に風が渦巻き、花びらを舞い散らせた。



「素敵・・・・」


風の魔法なんて初めて見た。


風の力で花びらを舞い上がらせるなんて・・・・


私は、大きく拍手をした。


「我が国にはない魔法だね。面白い。」


オルフェウス先生も興味深そうに見ていた。



「では、次はヴェルデリア嬢の番だ。無詠唱だからどんな変化が起こるかよく見ておくんだ。」


オルフェウス先生がセシル様にそう助言した。



私は、薬草の種を数粒地面に撒いた。


そうして、両手を組み、祈った。


「お願い、たくさん実って。みんなのために。」



すると、すぐに芽が出てすくすくと成長した。


「これは・・・・・・すごいな!」


セシル様も息を一瞬止め、目を丸くした。



「おかげで、我が国の薬草は安定して栽培できるようになった。


本当にヴェルデリア嬢は素晴らしい。」


オルフェウス先生が私のことを認めてくださった。



「でもそれだけじゃないのでしょう?


この国には、ポーションというけがや病気に効く薬のようなものが存在する。


それも、リア嬢の恩恵なのでしょう?」


やはりセシル様は、我が国のことをよく知っている。


「一緒のクラスになった時点で知られることになるとは思っていたが・・・・


それでは、場所を移動してそちらも見てもらおう。」




オルフェウス先生に連れられて火を使える部屋に移動した。


そこで、まずは先ほどの薬草をきれいに洗った。


薬草を切り刻んだ。


鍋に水を入れ、そこに薬草を入れた。


火をつけしばらく煮出した。



そこでーーーー


また私が手を組み、祈る。


(みんなのけがや病気がよくなりますように・・・)


緑の光が鍋の中に吸い込まれていった。



そうして、私のポーションが出来上がった。



「なんて、素晴らしいんだ!


リア嬢。君はこの世界の聖女とも呼べる人だ。


唯一無二の存在だ。」


セシル様が私に向かって熱く語っている。



「セシル君。君もそう思うかい?


君とは気が合いそうだ。」


オルフェウス先生まで、一緒になって私のことを褒める。



なんか、変な雰囲気になってきたような・・・・?



『それだけ、リアちゃんがすごい魔法を使うってことだよ。


私もリアちゃんが認められてうれしい。』


ハオルちゃんまで一緒になって喜んでいる。




そうして、初めての魔法の授業は各クラスで行われた。




ドーーーーン!



その時、近くで大きな炎が上がった。


(どうしたの?)


「君たちは、ここで待っているんだ。」


オルフェウス先生が、音のした方へと飛び出していった。


不安に思いながらも、


(何もありませんように・・・・)


私は、そう願わずにはいられなかった。


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