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24株目 ポーションの量産に向けて



ポーションの効き目の検証が終わり、その結果についてはーーーー


光の術者には王子の側近ルーカスから。


魔導協会には宮廷魔導士セレスティンが。


そして、ヴェルデリアには、もちろんエドアルト王子が伝えにいった。




「ヴェルデリア嬢。元気だったかい?」


そう言って、王子は私の手を取り、唇を寄せる。


その途端。


心臓がドキッとした。


私の顔にカーーッと熱が集まり、とっさに手を引こうとしてしまう。


もちろん、しっかりと握られていて離れることはない。


「王子。リアはまだ婚約者候補の段階だ。


ーーーあくまで候補。


その点を考えて行動していただきたい。」


お父様が、王子にそう伝えた。


「せ、先日は、お世話になりました。何事もなく過ごしておりました。」


私もどうにか挨拶を返した。


「それは、よかった。


今日来たのもね。


ポーションの検証結果のほかにちょっと相談したいことがあったんだ。」


そう言って、王子は応接の間の席に着いた。


お父様、お母様も同席している。


「まずは、ポーションの検証結果だけどね。


光の術者の作ったポーションはどれも軽症のけがを治したよ。


君の提案はとても素晴らしい結果を残した。


本当にありがとう。」


王子は私に笑顔を向けてくれた。


「それならよかったです。


そのポーションでこの国の人が一人でも元気になってくれるなら・・・


お話して本当によかったです。」


私もうれしくなって笑顔で答えた。


「そこで、この国の王子として相談なんだが・・・・・


このポーションをゆくゆくは国中の人が使えるようにしていきたいんだ。


そのためには、何か方法はないだろうか。


すぐじゃなくてもいい。


少しでも増やせればいいんだ。


ーーー君の無理のない範囲で・・・・」


王子は、懇願するように話す。


(ハオルちゃん。私のポーションって色が濃いんだよね。何か違いはあるの?)


私は急いでハオルちゃんに聞いてみる。


『リアちゃんのポーションは効果が強いんだよ。


だから、かなり水で薄めても普通のポーションくらいの価値があるよ。』


私は、すぐに王子に伝えた。


「どのくらいというのは分かりませんが、ポーションは薄めて量を増やして使うこともできるのではないでしょうか?」


「そんなことが・・・・・」


王子は、考え込んでしまう。


「確かに、初めて君のポーションを見た時には、緑色が濃かったね。


光の術者が作ったポーションはだいぶ薄かった。


つまり、色が効果の強さを表すのか!」


(この王子様。どれだけ能力が高いの?


自分で正解を導いてしまったじゃないの。)


『最初に入れる水が多いとそれだけ魔力を使うよ。


だから、最初の水は少なめがいいんだよ。


出来てから薄めると量は増えるんだから・・・


でもね、治す効果も下がるから気を付けてね。』


王子には、最初に入れる水の量はあまり多くしないように話した。


多くすると魔力も多く使い、先日のように疲れてしまう人も増えるからだ。


「君は本当にすごいな。


ありがとう。


これから、どのくらい薄めても使えるのか検証していきたい。


ヴェルデリア嬢。


これからも協力してもらえるだろうか。」


王子は私の目を見て懇願する。


「私たちの許した範囲でお願いしますね。


リアちゃんはすぐに無理をするから・・・・」


お母様はしぶしぶといった表情だ。


「それでも感謝する。


絶対に無理はさせない。」


王子は、私の目を見てそう約束してくれた。


「私も、出来る限り協力させていただきます。


この国の人の役に立てるのなら・・・・」



そうして、どのくらい薄めて使えるのか?


検証しながらポーションが次第に広がっていった。


広がったと言ってもまだ貴族がやっと手に入れられる程度。


まだまだ国中の人には、行き届かない。



それでも、この国が発展してきているのは目に見えている。



それを、見ているものが・・・・・・・・



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