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23株目 ポーションの効き目は?



魔導協会で光魔法の方たちが作ったポーションの効き目は・・・・・・



場所は変わって騎士団の医務室。


ここに、訓練などでケガをした人たちが集められた。


「なんか今日はいつもとは違うな?」


「なんですぐに治療してもらえないんだ?」


いつもと違う雰囲気に騎士団員も落ち着かない。


ガチャ


ドアが開いて入ってきた人たちを見て、一瞬で静まり返った。


エドアルト王子、宮廷魔導士セレスティン、近衛騎士レオンハルトが続いた。


「お邪魔するよ。」


そう気軽に話しかける王子。


「先日けがを治す新たな薬”ポーション”が開発された。


しかし、まだ検証段階だ。


そこで、今日は試しに飲んで傷の治り具合を検証してもらいたい。」


セレスティンがポーションを見せながら声をかける。


「ただし、これは検証段階のため、希望する者だけとする。


希望しないものには、今までと同様の処置をするため申し出てほしい。」


王子の言葉に希望しないという言葉は出せない雰囲気だ。


「では、誰が先に飲んでみるか?」


レオンハルトが言うと、みんながおどおどと周りを見回す。


初めてのポーションというものにまだ及び腰のようだ。



そこにーーーー


「俺がいく。早くこのけがを治して、訓練に戻りたいんだ。」


そう言って前に出たのは、足を打撲した副団長だ。


打撲した場所は紫色に変色し、痛みもあるようだ。


副団長が、カップを受け取り、一気にのどに流し込んだ。


ごくり。


辺りが静まり返り、飲み込んだ音まで聞こえる。


みんなが注目していると・・・・・


副団長が目を丸くして視線を足に向けた。


みるみる紫色の打撲痕が消えていく。


「痛みがなくなった・・・・信じられん。」


「見た感じ、打撲の跡は消えたようだ。痛みはもうないのかな?」


王子が確認するように聞いた。


「もう痛みはありません。すごい効き目です。本当にーーーー」


まだ、信じられないようで動けずにいる。


セレスティンがメモを取りながら、促す。


「次は、誰が試す?そこに並んでくれないか?」


すると、今度は我先にと動き出す団員達。


「あ~。一つだけ気を付けてくれ。


まだ検証段階のため、治ったからとすぐにいつも通りに動くのではなく、気を付けながら生活してくれ。


それから、このポーションは希少なため、なかなか手に入らないと思って今まで同様なるべくけがをしないように気を付けてほしい。」


王子もくぎを刺す。


いつでもポーションがあるからと安易にけがをしてほしくない。



そうして始まったポーションの効き目の検証。


団員一人ずつ確認していく。


最初はけがの場所や症状の確認。


それが終わると、恐る恐るポーションを手に取る。


ポーションを見つめ、じっくり確認する。


最後に、目をつぶって一気に飲み込む様子が見られた。



誰もが、最初は驚いて声を出せずにいた。


その後、口々に治ったことで喜びの声を上げる。


「なんだこれ。傷が消えたぞ。」


「さっきまで痛かったのに・・・」


「ポーションってすごいな!」



その様子を見て、王子やセレスティンも驚きを隠せない。



治った団員は、感謝の言葉を告げ、部屋を出ていった。





魔導協会に戻った王子とセレスティン。


「想像以上の結果だったな~」


メモを見ながらしみじみと話すセレスティン。


「あ~。私も驚いた。


実際あんなに簡単によくなるとは・・・・・・」


王子もため息をつく。


「でも、課題はまだある。


どこまでの傷がよくなるかだ。


今日は軽症患者がほとんどだった。」


セレスティンがメモをじっくりと眺める。


「それに、数が量産できないことだ。


薬草も貴重だ。


一番には、光魔法の術者が一日に作れる量にも限りがある。」


王子は、ポーションを作った後に疲れ切っていた光魔法の術者たちを思い出す。



(ポーションを量産できれば、我が国も更に発展していくことだろう・・・・



これは、ヴェルデリア嬢と相談していかなければならない。



協力してくれるだろうか?



しかし、一人だけの負担にならないようにしていかなければならないな!)





今まで、協力してもらうことばかり考えていた王子がーーーー



リアの心配をし始めていることに



まるで気づいていなかった・・・・・・


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