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22株目 ポーションをみんなで作ります


一方魔導協会では・・・・


オルフェウスから話を聞いて、ヴェルデリア嬢がけがを治すポーションを作ったという話でもちきりになった。


実際そのポーションを詳しく調べてみたいが現物がない。


そこで、実際に飲んで効果を試したオルフェウスが呼ばれた。


「とにかくすごいんですよ!!!


僕は手をけがしていたんですよ。


そのポーションを飲んだら、傷口がふさがって・・・・・


ほら。きれいさっぱり治ってしまいました。」


オルフェウスが勢い切って話す。


しかし、もうそのポーション自体はない。


「光魔法と同じような効果があるようだな。


光魔法を使えるものも限られているし・・・・


ポーションが今後たくさん作れるようになれば、国が変わるぞ!」


宮廷魔導士のセレスティンも期待のこもった目で見ている。


「材料や作り方は聞いてきたのか?」


「もちろん。


薬のように薬草を煮出して、そこに植物の魔法をかけたのだそうだ。」


オルフェウスが身振り手振りを入れて答えた。


「それだけなのか・・・・・?」


「何とも規格外な!」


「そのポーションはたくさん作れないのか?」


それぞれが、自分の考えたことをつぶやく。




「そこでだーーーー」


一気にその場が静まり返る。


「ポーションの効き目が光の魔法に似ているから、光の魔法の術者にも作れないか?


魔導協会と王子主導で進めていくことになった。」


セレスティンがみんなに聞こえるように話す。


誰もが、新しい試みを興味深そうに聞いていた。




~~~~~ ◇ ~~~~~




準備が整えられたある日。



魔導協会に王子と魔導士、光魔法を扱える人たちとお母様と私が集められた。



もちろん、けがを治すポーションを作るためだ。


「今日は、新しい試みとして皆に集まってもらった。


この試みが成功すれば、我が国は・・・・我が国の民はとても助かることになるだろう。


ぜひ、協力を頼みたい。」


王子がみんなを見渡して話す。


みんなは緊張しながらも、無言でうなずいた。


「今日は、ポーションの作り方をヴェルデリア嬢に教えてもらう。


それでは、お願いできるかな?」


王子が、私の手を取る。


何気ないしぐさだったけど、私にとっては異性とのスキンシップが皆無だったので心臓がうるさい。


なんか、婚約者候補だって聞いたからか、余計に意識してしまう・・・・・


(いやいや。何考えているの。今日は、教師役。しっかりしなくちゃ!)


私は、みんなに向かってきちんと挨拶する。


「ヴェルデリア・フォン・グランツです。今日はよろしくお願いします。」




そうして、私はポーションの作り方を一から説明していった。


きれいに洗った薬草を切り刻み、少量の水を入れて煮出すこと。


慣れない作業に四苦八苦している人がほとんどだった。


実は、お母様。


ナイフを扱ったことがない。


あまりに危なっかしかった・・・・


(指を切りそう。猫の手で押さえるのに!もうだめ!!!)


私は、こっそりお母様の薬草を切る役目をお願いして変わってもらった。


それは、もう。


”お手伝いしたい娘”感を最大限に出しておねだりした。


後ろで王子が肩を揺らしているのに気づかなかったが・・・・・


煮出したところで、そこに光の魔法をかけてもらう。


私は、自分のポーション作りはあえてしなかった。


私の魔法は無詠唱のため、周りの人との差が目立ってしまいそうだったから・・・



そうして、作ってもらったポーションを見て驚いたことがある。


出来たポーションの緑が薄いのだ。


(ハオルちゃん。どうして色が薄いの?)


私が、そっと聞くとーーーー


『それはもちろん、リアちゃんのポーションの方が効き目が高いからだよ。』


ハオルちゃんは、魔導士たちが怖いのか姿は見せずに答えてくれた。



私は、そ知らぬ顔でみんなに話した。


「それでは、魔力を入れたところで薬草を取り出し、冷ませば出来上がりです。


飲むときには、はちみつなどを入れると飲みやすいようです。


一つ気を付けてもらいたいのは、この作業でも魔力を消費します。


体には、ある程度負担がかかります。


くれぐれも無理をすることがないようにお願いします。」


私は、気を付けてほしいことを忘れずに伝えた。


そうして、みんなは無事にポーションを作り終えた。


結構長い戦いだった。


何でもやってみたい母と、怖くてやらせたくない私とのーーーー


それでもやり遂げた。



「完成したようだね。


それでは、効果のほどは騎士団に協力してもらうことになっている。


後日結果を知らせる。


今日は、ご協力感謝する。」


王子の挨拶で、今日のところはお開きとなった。



私は、精神的に疲れてしまったが、みんなはなんかおかしい。


かなりぐったりしている・・・


「みんなかなり魔力を消費したのかな?」


私が言うと、王子もうなずきながら話す。


「どうやらそのようだ。これは、大量には作れないようだな。」


『だから、リアちゃんの魔力量はかなり多いんだよ。


でも、無理はだめだからね。』


ハオルちゃんにまた念を押されてしまった。



ーーーーはたして



光魔法で作ったポーションの効果は・・・・・・・・?


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