12株目 私の魔力量は?
今日は、私の魔力量について知ることになった。
私には、かなりの魔力量があるのが分かっている。
では、どのくらいの植物を生み出すことができるのか?
「リア。今日は私たちも見守りますからね。安心してね。」
お父様とお母様まで近くにいてくれる。
もし、私が疲れて動けなくなってしまってもお母様の光魔法で癒してもらえる。
お父様には万が一でもベッドまで運んでもらえる。
こんなに心強いことはない。
オルフェウス先生は、メモを見ながら指示を出す。
「言っておくけど、無理はしすぎないでくれ。
貴重な魔法の持ち主なんだ。
失うわけにはいかない。」
なんか、心から心配してくれているのか?
ちょっと人とはベクトルの向きが違う気がする・・・・
お父様とお母様も苦笑いだ。
「それでは、まずこの畑一面に種をまいてみた。
花を咲かせるまでやってごらん。」
屋敷の裏手にある区切られた畑のところでそう言った。
10m四方くらいだろうか?
(結構広い。でも、お花なら・・・)
私は、両手を組み願った。
(全ての種から芽が出て花が咲きますように・・・)
すると、緑の光が散らばっていき、畑の隅々から芽を出し成長していった。
そして、あっという間に色とりどりの花を咲かせた。
「リアちゃん。すごいわ。」
みんな驚きから、なかなか動くことができなかった。
「本当に規格外の魔力量だね。すごいを通り越して感動しかないよ。」
オルフェウス先生もしきりに感心している。
「リア。体は大丈夫かい?もう終わりにしてもいいんだよ。」
お父様は、私の心配をしている。
「お花なら大丈夫です。
植物に実をならすとなるとちょっと疲れるんです。
でも、今日は頑張ってみます。」
私がそう言うと、お父様もお母様も顔をしかめて心配する。
「今日は、ヴェルデリア嬢の魔法の状態を知るためにも必要だとお話ししたじゃないですか。」
オルフェウス先生は、ますます張り切ってそう伝えてくる。
「できます。私は正しく自分の状態を知らなければ・・・・・
オルフェウス先生、次は何をしたらいいですか?」
私も、今日やってみるしかないという気持だった。
「では、次は種からトマトを実らせてみよう。
前は、種が一粒だったね。
今回は、100粒くらいやってみようか?」
そうオルフェウス先生が言った途端。
お父様とお母様が声を上げた。
「それはあまりにも・・・・」
私は、心の中でハオルちゃんに聞いてみる。
(トマト100粒できると思う?)
オルフェウス先生を怖がって近づいては来ないけど、ちゃんと答えてくれる。
『ぎりぎりかな?多分疲れてすぐ寝ちゃうと思うけど・・・・・眠れば治るから。
でも無理はしないで。』
(そうか。それじゃやってみよう。)
「お父様、お母様。倒れるかもしれませんが心配しないでください。
眠れば治りますから。」
私が伝えると、お父様もお母様も焦って止めてくる。
「そう言う問題じゃないんだよ。
倒れるくらいならやめておこう!
そこまでしなくていいよ。
2本くらいにしないか?」
お父様も心配になってそんなことを言う。
「2本じゃ、実験になりません。100本できると思います。
じゃあ、いきますね。」
私は、おもむろに両手を組み、トマトがなるように願い始めた。
お父様とお母様の焦った声が聞こえたけど、魔法の発動に集中する。
そして、体から緑の光がたくさん出たと思ったらーーーーー
そこから、私の記憶が途切れた・・・・
「リア!!!!!」
焦ったような声が聞こえたような・・・・・?
次に気づいたら、私はベッドの中だった。
私は、倒れて運ばれたらしい・・・
後から聞いた話によればーーー
魔法を発動して見事に100本のトマトを実らせた後、
気を失って倒れたらしい。
その上、お母様が癒しの魔法をかけてくれたけど、目を覚まさず。
何度かけても一向に癒しの魔法が効かないなんて・・・
とお母様も倒れ込む寸前だったらしい。
そして、私はなんと丸一日も眠ってしまったらしい。
ーーーー最悪のことがあったのではないかと
お父様とお母様は、怒ってしまい。
オルフェウス先生はしばらくうちへの出入り禁止とされたらしい。
(私がやるといったばかりに・・・・ごめんなさい。)
でも、怒られてもオルフェウス先生は実験結果をもって嬉しそうに屋敷を後にしたらしい。
(実験○○ですね!)
今回は、ハオルちゃんも心配したらしく
『お願いだから、無理だけはしないで・・・・・』
と、いつも笑顔のハオルちゃんがちょっと泣きそうな顔になっていた。
『それに、あのオルフェウスって人、リアちゃんを心から心配してくれなかったよ。
全て言う通りにしちゃだめだよ。』
(皆さん、心配かけてごめんなさい。でも、自分の魔法を知るために必要だったんだと思った。)
限界が分かった方がきっと、私にとって良かったはず・・・・
ちょっと無茶しちゃったけど・・・
私は自分の魔法にとことん向き合っていくことにした。
その頃、魔道協会には王子の姿がーーーー
宮廷魔導士のセレスティンからの報告を受けた。
(そうか。植物の魔法。ずいぶんおもしろい魔法ではないか。
ヴェルデリア嬢、興味深い・・・・)




