↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/101

西高祭

夏休みになった。

もう、部活も引退して9月にある「西高祭」が終わったら完全に受験体制に入る。


「西高祭」とは文化祭と体育祭が一緒になったもので、8月初旬ぐらいから準備で忙殺される西高名物だった。


3年生は受験勉強のため実質的に来れないけれど、各学年の縦割りでブロックを組み文化祭はブロック別発表や部活発表、合唱コンクールがあり体育祭には応援やマスコットがある。


例えば、この年の僕らのブロック名は「孫悟空」で2階建ての建物ぐらいの巨大な孫悟空の置物(マスコット)を作り両翼には6段ぐらいのひな壇を作ってそこで観戦や孫悟空の仮装衣装で応援をする。


この応援が西高祭の華で我がクラスだと男は血の気軍団が応援団メンバーになっている。女性はヤンキー風から長瀬みたいにややおとなしめでも応援を希望する。

そして、この西高祭でカップルになることが多い。なにせ、深夜まで応援の練習やマスコット作りが続くので。やっぱり夜は昼とは違う魔物が潜んでいる。

一番多いのは2年男子と1年女子、あとは同級生同士、まれに2年女子と1年男子。

ただ、ここでカップルになって現役で難関大学に行ける人もかなり少ないのも事実。それこそ、試験に出る英単語の序文にあった通りの結果なので、ある意味西高生にとっては鬼門でもあった。ここで恋愛に溺れると受験にも溺れると。


なので、僕や丹羽は当然のようにマスコット班。

ところが、丹羽はこのマスコットもサボっていてこの時の僕は小川聡(通称ハジ)や林義正(通称ミスター)などの新しい仲間と主に一緒にいた。


そして、夏休みも終わり西高祭まであと一週間ぐらいになった頃。

もう、学校は完全にお祭りムードになっている。

我がブロックでも応援の2年男子と1年女子でのカップルの噂がチラホラ入ってくる。別のブロックでも応援はもちろんそうだが、マスコットでも1年女子がマスコット作りに参加しておりワイワイと楽しそうな雰囲気が各所で漂っている。


ところが、我がブロックでは何故か1年女子がマスコット作りに来ない。

まぁ、男女交際には興味がないものの何故ここまで他のブロックと違うのだろうとは思ってしまう。

僕は1年の時は柔道部の先輩がブロックの応援団長だったこともあって「応援に来い」と言われて応援だった。

この2年の時は「熱い」血の気軍団とは一緒にやれないと思って仲間が多いマスコットにしたけど1年の時にマスコットと関わってないから、1年の時にマスコット経験がある団長の柘植や副団長の長谷川斉(通称セイ)がメインで回していた。


そして、あまり設計とかメインどころには役に立たない僕はブロック別発表の準備の進捗が悪いので柘植君たちにブロック別の進捗確認を頼まれた。

ブロック別の作業は1年生の教室。見に行ったところ、ブロック別団長の圭三が教室の床で疲れたのか段ボールの上に座ってもう一人の女子生徒と背中合わせになって寝ていた。


器用な寝方をするなぁと感心した半面、誰じゃこの女はと思った。

同じクラスでもないし、一年生の女の子なんだろうか。

にしてはなんかちょっと擦れたヤンキー風なので、もし一年生ならやたらふてぶてしい感じである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。