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審判の日と神スキル



審判の日当日。

十五歳になる成人したての緊張した少年少女とその親達は教会の大広間に集まっていた。

そこに俺達家族もいる。

親父は自分の子供のスキルが楽しみでウキウキ柄にもなくウキウキしていた。

...その中に俺への侮蔑が含まれているが...

程なくして、教会の神父が登場し、場の雰囲気が変わった。

「今年、十五歳になる未来ある若者たち、先ずはおめでとうございますこれから様々なスキルを会得し、この国をより豊かに私は祈ります光輝く未来に幸あれ」

演説した神父に全員が拍手を送る。

俺はその場の空気を読み、一応拍手をしておいた。

ただ内心は


そんな事はいいからさっさとゴミスキルをよこせ!!


である。


神父が退いた後、長い金髪の女性、ミレイユ...姉さんが現れ

「今回の審判役を努めさせていただきます。ミレイユ=ユグドラシルです」

「皆さんこの水晶に手をかざし、神への祈りを捧げてください。そうすれば獲得したスキルの名が水晶に現れます」

一通りの説明を行う。

神に祈り...ねぇ...

捧げる祈りなんて無いんだけどな...

ただそうしないとスキル貰えないっぽいし、大人しく従いますか...

姉さんの説明からしばらくして、俺の周りから一喜一憂の声が聞こえてくる。

「やった♪槍術士だ!!」

「俺...賭博師だった...」

「俺!!軍師だ!!!」

などなど...

マルスとミューズはと言うと

「僕、英傑だった!!」

「私は歌姫!!」

と何やら凄そうなスキルを獲得していた。

「これは...複合スキル!!」

親父より、姉さんが驚いていた。

複合スキル...確か本で読んだことがある。

二つのスキルが融合し、全く別のスキルになるんだとか...

例えば英傑は剣士、槍術士、狩人、格闘士、魔術師のどれか一つと軍師が。

歌姫だと刻印師か魔術師と詩人のスキルが融合する。

発現した例は歴史上数少なく、手に入れれば世界の覇権を手に入れるとか何とか...

まぁ俺には関係無いけどね。

「さてと...ようやく俺の番だな」

周りに見向きもされないまま、水晶に手をかざし祈る。

「アンタはどんなスキルが発動するのかな?お姉ちゃん楽しみ〜」

わざわざこちらを嘲笑しにミレイユ姉さんが近づいてきた。

だがそんな事はどうでもいい。

頼むから適当にゴミをよこせ...

その瞬間、水晶から眩い光が溢れだしてきた。

当然会場は大パニックだ。

光が収まった瞬間。

俺の顔は青ざめた。

何故かって...

俺の獲得したスキルは...


『全能』


俺...ゴミをよこせって言ったよね?

どうやら神は俺の事が嫌いらしい。


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