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063⚫️残された竜骨
ガウ、あれはなあに?
すごく、大きいね。
・・・古の遺跡なんだね・・・ふ〜ん、ずっとあそこに立っているのね。
魔神、と呼ぶ者もいるの?
古い伝承では別の名があるの?なんていうの?
・・・’ナガト’?ちょっと、かっこいいんじゃない!
リンリンはガウと共に砂浜を歩きながら、その巨大な影を見上げた。
波に洗われながら屹立する巨大な構造物。
肉を削ぎ落とされた龍の骨のように、
白化したフレームだけが海風に晒されている。
かつては鮮やかな黄色の外殻を持ち、
人々に’守護神’と崇められ、信仰の対象となってきた。
その遺構は、今やその姿をわずかに留めるのみである。
だが、その骨組みには、かつての指揮官と、
彼女を信じたクルーたちの「願い」の残滓が、祈りのように宿っていた。
海風が吹き抜け、カモメが空を舞う。
深い森が広がり、生命の歌が満ちている。
・・夏草や 兵どもが夢の跡
かつての世界を救った「黄色いおもちゃ」は、
今でもその思いをどこかに残しているはずである。




