表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
53/79

062⚫️新生児の名前は

「産まれたぞ―っ!」

「元気な男の子だ!」

「ありがとう・・・。本当によく頑張ってくれた。」


母の胸に抱かれた赤子は、天を突くような力強い産声を上げた。

それは、古い時代の終焉と、

新しい世界の始まりを告げるファンファーレのようだった。

父はその小さな、柔らかな頬にそっと触れ、満面の笑みを浮かべた。


「いい声だ!名前をつけなきゃな。」

「ふふっ、もう決めてるの。」

「なんて名だい?」

「ガウ。いい響きでしょう?強く、そして誰よりも優しい子になるように、願いを込めて。」


窓の外には、どこまでも晴れ渡る青空が広がっている。

揺れる木漏れ日の中、新しい命は静かに眠っている。

この子がどのような人生を歩み、どのような景色を見るのか。

この時間軸にいる者たちは、ただ、その幸福を祈る。


これからの物語を知るニンゲンは、まだ、誰もいないのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ