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039●遺構

「艦長、あれを!」ボビー副長が木々の切れ間を指す。

そこには・・・

自然には決して生まれない直線。

白灰の壁。

砂に半ば埋もれた巨大構造物。

「旧文明の地表施設だな、ボビー。」マチルダは慎重に近づいた。


門らしき場所に付いた古いプレートをなぞると、

剥離した外皮の下から、鈍い金属光が覗く。

刻印された文字が浮かび上がる。

PLΛNET CLEANER XYZ。

「ここだ。」マチルダの声は変わらず静かだった。

「艦長、この島だけが正常化している理由は・・・。」ボビーが言いかける。

マチルダは短く言った。

「入ってみよう。防護服は脱いで構わん。」

爽やかな風が吹き抜けた。

酸の世界とは異なる、淡い草と海の匂いが混ざっていた。


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