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038●上陸
浜辺に上陸用舟艇が乗り上げる、
白く、乾いた砂。踏むと澄んだ音が響いた。
酸の雨に焼かれた世界では、決して残らない質感。
「植物があります!」副長のボビーが指差す。
低木が群生し、葉は鮮やかな緑。
海風に揺れるその姿は、惑星ギャランでは忘れ去られた‘生命の色’だった。
「空気の成分は?」マチルダが問う。
「酸濃度、極めて低。地底の居住区よりもずっと安全です。」
観測班が驚愕の声で答える。
「治癒された世界・・・ですね。」
マチルダは砂をつまみ上げ、そっと崩した。
それは戦場の指揮官の手ではなく、
未知の大地を確かめる研究者の手のようであった。




