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助っ人として召集された三人にとっても、これはまさに青天の霹靂だったろう。
いつも通りの夜を過ごそうしていた所にいきなり護法騎士たちが押しかけてきて「緊急事態ゆえ」の一言で、あれよあれよという間に、墓場まで連れて来られてしまったのである。
ナップがこれから同僚と行くつもりだった飲み会も、ガンダルガが楽しみにしていた『太陽の家』の夕食後のデザートも、『夜夢』でまさにメイシンが飲もうとしていた一杯目の果実酒も、すべて無情な騎士達のたてる蹄の音にかき消されてしまったのだ。
しかし、彼ら三人に共通していたのは、騎士たちが「アリッサ」の名を出すと、急に納得した様子を見せ、おとなしくついて来たということだった。
「…なるほど。そういうことなら、いたしかたあるまい」
アリッサから、この二日間の成り行きを手短に説明されたガンダルガとメイシンは、不承不承といった体ではあったが、今夜の戦いに協力することに同意した。
「でもねアリッサちゃん、ひとつだけ聞いていいかしら?」
わざとらしく顔をかたむけながらメイシンが聞く。ブランの隣では、メイシンの正体を知るナップが「しゃべりや動きがどことなく古くさいんだよなぁ」と小声でお気楽なことをつぶやいている。
「なんだい」
「なんで、こんな場所を選んだのぉ?」
メイシンによれば、墓地のような死者たちの世界とつながりの強い場所は、闇魔術師の力を強めてしまうらしい。なぜそのような場所でわざわざ戦うのか、彼女には合点がいかないようだ。
「まあ、毒をもって毒を制するってやつさ」
アリッサがぶっきらぼうに答えると、メイシンは「ふ〜ん」とだけ言い、それ以上に食い下がってはこなかった。
「さてと…みんな、ちょっといいかい!!」
アリッサが一同に声をかける。
「お、ばあちゃんてば、ここは一発気合い入れるための演説でもぶっこくのかな?」
ナップがウキウキとした様子でブランに話す、彼の楽天的な性格は、最近ますますみがきがかかってきたようだ。




