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「さてと、そろそろ日付も変わるころだ。闇魔術師もすぐそこまで来てるよ」
どうやらアリッサは、すでに敵の魔力を感知しているようだ。
ブランは、改めて居並んだ一同を見て、密かに不安な気持ちにさらされた。
アリッサとシスター・サリサは、ここまでの戦いでかなり消耗しているし、ブン・ラッハとて肉体を失っている。若さの維持にほとんどの魔力を注いでいるメイシンと事務職兼魔道士のハートストンでは、死んだガラムやダラス程の魔力は期待できないだろう。
ナップとガンダルガに至っては、魔法に関しては完全に門外漢である。しかし、気心の知れた二人を呼んだからには、アリッサなりの企みがあるのだろう。
そして、よくよく考えてみれば、この場で一番浮いているのは、介護士の自分ではないかと思い至るのだった。
「今回は、あたしとサリサの指示通りに動いて欲しい。何といっても命と魔力を狙われてるのはあたしら二人だ。それくらいの権限は握らせてもらうよ」
助っ人を呼んどいてなかなか強引な物言いだが、誰も反論するものはいない。ガンダルガやメイシンも、さすがにその道のプロだけあって、この期に及んで無駄口はたたかず、真剣な顔つきになっていた。
「それから、ブン・ラッハ、あんたの―」
アリッサがそう言いかけた時だった。
ボココココココココココココ!!!
土の中から無数の骸骨たちが現れた!!
「ひぇぇ!!」
ハートストンが怯えた声を上げる。
「やれやれ、まずは前座の登場ってわけかい。それじゃあ、とりあえずこいつらを片っ端から片付けちまうよ!!」
アリッサの口から最初に下された命令は、非常にざっくばらんなものだった。




