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一同は今度こそ本当に驚愕し、その場は騒然となった。ハートストンなどは驚きのあまり椅子からすべり落ちていた。
「おのれ、あやかしめっ!!」
スナイダーが長剣を引き抜き、ウォルターの前に立つ。
「まあ落ち着きな」
アリッサが皆を静める。しかし、その顔はいたずらが成功したときの子どものようにうれしそうだ。
「このしゃれこうべは、ここにいる全員と面識があるんだから」
アリッサの言葉にスナイダーがいきり立つ。
「そのような魔物と面識などないですぞ!!」
「わたくしも…不死族の方々は、天に昇らせてさしあげたことは多々ありますけど、お友達になった方はいませんわ」
シスター・サリサも、真面目くさってとんちんかんなことを言っている。
「じゃあ仕方ない。おい、もう一度自己紹介が必要なようだぞ」
アリッサが話しかけると、再びしゃれこうべが口もひらかぬまましゃべりはじめる。
「それは、無理もない。アリッサ、皆を、からかうな」
その声と言い回しを聞いて、ブランはハッとした。
「ブン・ラッハさん!!」
ブランの上げた声に、シスター・サリサが同意する。
「そういえば…確かに、ブン・ラッハ様のお声ですわ」
「いやしかし、そのような怪異、にわかには信じ難いですぞ」
スナイダーは用心深く剣を構えたまま不信の声をあらわにする。
「あたしも最初は驚いた。だがね、さっきブン・ラッハの遺体を探査した時、かすかだったが、こいつから魂の呼びかけを聞いたんだ」
アリッサはしゃれこうべをあごで示した。
「まあ、魂の…」
シスター・サリサが厳粛な顔になる。
「そう、魔力とは関係なしにな。ブン・ラッハ」
「なんだ」
「確か南方じゃあ、呪術師は魂をこの世にとどめることができると聞いたが」
「その通りだ」
不気味な古ぼけた頭蓋骨は、目を青々と光らせながら語りはじめた。




