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最初、ブランはそれを毒によって干からびたブン・ラッハの頭部と勘違いしたのだ。

しかし、よく見ればそれは、ブン・ラッハがいつもかけていた首飾りのしゃれこうべであった。


「ブラン、持っときな」


アリッサはそれを無造作にブランに放り投げる。


「うわわわわわ!!」


急に投げられたことに加え、それそのものの不気味さのため、ブランはその古びた頭蓋骨をあやうく落としそうになった。


「落とすんじゃないよ、大事なものなんだから」


アリッサからは、理不尽な言葉が飛んできた。


「さ、探査は終わったからもういいよ」


結局、魔力が抜かれている以上、何ら危険なことが起こる可能性はないということらしい。


その後、シスターと神官たちは、ブン・ラッハの遺体を引き取り、教会内の一室に安置するための準備にとりかかった。

アリッサとブン・ラッハは、それが終わるまで教会内の食堂で食事をとらせてもらった。コーンスープとクルミパンというシンプルなものであったが、空腹だった二人は、ガツガツとお腹につめこんだ。


「ウォルター様がいらっしゃいました。至急、お話をしたいとのことです」


ちょうど食事が終わった頃、先ほどと同じ護法騎士が食堂に現れ伝言を伝えた。


「わかった」


四つめのクルミパンを食べ終えたアリッサは、すぐに立ち上がった。


「行くよブラン。それを忘れるんじゃないよ」


アリッサが指さしたのは、テーブルの上に置かれた先ほどのしゃれこうべであった。


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