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教会の中庭に出ると、ちょうどヒーリング部隊の神官たちが、白い布にくるまれたおそらくはブン・ラッハを、協力して馬車からおろしているところだった。教会の外には馬に乗った護法騎士たちの姿も見える。


「ちょっといいかい」


ようやく中庭に遺体をおろした神官たちにアリッサが声をかける。


「はい」


「この場でかまわない。魔術的な危険がないか、その遺体の探査をさせてもらいたい」


「いや、しかし…」


神官たちは、どうしたものかと顔を見合わせる。


「アリッサ様は、ウォルター議員に招かれた高名な魔法使いです。いったんこの方におまかせしましょう」


いつの間に現れたのか、シスター・サリサがアリッサの口添えをする。


多少の問答があったが、神官たちはこの場を譲り、先に教会に入っていった。

中庭には、アリッサとブラン、シスター・サリサ、そしてブン・ラッハの遺体が残された。


「ご遺体は、皮膚がすべて紫色に変色していたそうですわ」


シスターが沈痛な面持ちで報告する。アリッサは黙ってうなずいた。そして、そのまま遺体に近づき、布の上から手をかざす。


「やはり、魔力を抜かれてるねえ」


結論は一瞬で出た。さらにアリッサは、何をするつもりか白い布の一部をめくりはじめた。


「こいつか」


ゴソゴソと布の隙間に手を突っ込み、彼女は何かを手につかんで取り出した。


「わぁっ!!」


出てきたものを見てブランは悲鳴をあげた。


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