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「えっ!?えっ!?」
ブランを守るようにアリッサとブン・ラッハが彼の両側に立つ。倉庫内の異変は、ブランにでも感じとることができた。うまく言い表すことはできないが、いきなり空気が重く「嫌な感じ」になったのだ。
「あたしの推理ではね」
アリッサがブランに背中を向けたまま話しはじめる。
「レイモンドを狙ってたやつと、あたしらの魔力を狙ってるやつがいて…後の方のは間違いなく闇魔術師だろう。そいつらが、どっかで知り合って手を組み、今回の事件を引き起こした…まあ、そんなとこだろう」
「つまり、犯人が二人いるってことですか!?」
「ああ、おそらくなー」
「来る!!」
アリッサの言葉ば、ブン・ラッハの鋭い警告によって遮られた。
ボゴボゴボゴボゴゴゴゴゴゴ
倉庫内の地面という地面が盛り上がり、そこから無数の何かがのっそりと現れた!!
「うわぁ!!」
「それら」を見て、ブランは思わず悲鳴をあげた。地下から大量に湧き上がってきたのは、ゾンビの群れであった。ワイバーンゾンビの時と違い間近であるため見間違えようもない。
建物をぎっしりと埋めつくしたその死者達の群れは、ゆうに二百を越えていた。元は人間だったらしいものが半数以上だったが、他にも、アリッサ程の背たけで犬ような頭のコボルトや、豚のような頭のオーク、はたまた腐食が進み元が何の生き物かも定かではないものなど、実に様々な生き物がゾンビ化されていた。
いずれも崩れかけた顔と体、濁った瞳、のろのろとこちらに近づいてくるおぼつかない足取りは共通しており、見るものに寒気を走らせることこの上なかった。




