表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
46/132

46

アリッサの呪文が完成し、花壇の周り一帯に巨大な炎の渦が立ちのぼる。


「キシャァァ!!」


少し早く降下していたワイバーンゾンビの一体は、その火柱の炎にまともにのまれ、黒い影となった。もう一体は、かろうじて直撃は避けたが、炎を交わしたときに片方の羽根を焼かれてしまった。


「ギシャァ!!グキィィ!!」


残されたワイバーンは、フラフラと不安定な飛び方をしながら、なんとか上空へ逃れようとしている。そこへ…


「打てぇぇ!!」


スナイダー団長の号令の元、弓を構えた一隊が、魔物に向けて火矢を放つ。


ドスドスドスドスドス


敵がかなり低空にいたため、火矢はことごとく命中し、ワイバーンゾンビは、ブスブスと黒い煙をあげ、体の数カ所を燃え上がらせながら、ついには中庭に墜落した。同時に花壇の方も炎がおさまり、真っ黒に焼け焦げた巨大な塊が、花壇の上におおいかぶさっていた。それぞれの周りを火矢を構えた騎士団員たちが取り囲む。


「ふぅ、ここはもう大丈夫だろう」


そういって袖で額の汗を拭うと、アリッサは玄関の方へ早足に歩きだした。建物の中を通り、裏門にいるブン・ラッハの応援に向かうのだろう。ブランもあわてて後をついていく。


「アリッサさん」


アリッサの後を追いかけながらブランが声をかける。


「なんだい?」


足を止めずにアリッサが返事をする。


「さっきの粉は何だったんですか?」


「ああ…ゾンビパウダーさ」


アリッサの後ろを追っていたため彼女の表情は見えなかったが、ブランは彼女が不敵に微笑んでいる事を確信できた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ