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「アンデッド…不死族ということですか?」
スナイダーの顔に驚きが浮かぶ。
「ああ、確かにあいつら元はワイバーンだったんだろう。だけど今は、ただの空飛ぶ死体…闇魔術で蘇らせられたワイバーンゾンビだよ」
「アリッサの言う通りだ、あいつらから、命の力、感じない」
ブン・ラッハが同意する。
「ああ。それにダラスの打ち上げた光を嫌がった。決定的なのは、あんたが投げた剣がやつの喉に刺さった時、体勢こそ崩したが、鳴き声ひとつあげず全く苦痛を感じてないようだったんだよ」
「なるほど…では、どうすれば」
ようやく腑に落ちた様子のスナイダーがアリッサに尋ねる。
「奴らの弱点は、聖なる力と…火だよ」
「なるほど!!皆のもの、火矢だ!!火矢の準備をするのだ!!消火用の水も持ってこい!!」
スナイダーは、我が意を得たとばかりにキビキビと動きはじめる。
「さすがアリッサ様ですね」
いつの間にか近づいて来ていたダラスが、フードの中で賛辞を述べる。
「あれらから感じた違和感は、なるほどそういうことでしたか。ならば、ここはひとつわたくしが…」
そうダラスが言いかけた時だった。一人の護法騎士が正門から駆け込んできた。
「お伝えいたします!!」
「どうした?」
「新手のワイバーンが現れました!!」
「なんだとぉ!!」
スナイダーが声を張り上げる。
「議員会館裏門に一匹、そしてさらに…議事堂正門に二匹であります!!」
「なんと!!議事堂とな!?」
「幸い議員の方々は誰もおりませんでした。しかし、当直の騎士だけでは非常に厳しい状況です!!」
「おのれぇ…」
スナイダーが歯ぎしりをする。そこへダラスが近づいていく。
「スナイダー様、ここは我々魔道士が手分けして敵にあたります。応援要請の伝令は出してありますか?」
「ああ、すでに騎士の宿舎に走らせてあります」
「それでは、応援が来るまで、魔道士達の援護をしつつ、何とか持ちこたえてください。大丈夫、敵は強力ですが、一国がどうこうなるという兵力ではありません」
「うむ…心得ました」
スナイダーとの話を終えたダラスは、今度はアリッサとブン・ラッハの方に戻ってくる。




