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「皆さん、お茶でも飲みませんこと?朝早かったからお疲れでしょう」


沈んでしまった部屋の空気をとりつくろうかのように、シスターが提案する。


「いいねえ、だいぶ喉がかれちまってたとこだよ」


アリッサが賛意を示し、誰も反対するものがいなかったので、そのまま、しばしのティータイムとなった。


「これは、うまい」


「まあ!!南方の方のお口に合うか不安でしたけど、よかったですわ」


お茶を口にしたブン・ラッハの感想にシスターがうれしそうな声をあげる。

ブランもブン・ラッハと同意見であった。シスター・サリサの入れてくれたハーブティーはなかなかの美味で、殺伐とした午前中の疲れを癒やしてくれた。

皆が人心地ついたのを見計らってハートストンが、これからの流れを説明しだす。


「これからいったん馬車にて議員会館に戻り、少し遅めの昼食となります。その後、レイモンド君の誘拐現場へ向かっていただき現場の探査作業に入ります。それも夕方には終わると思うので、終わり次第、再び議員会館に戻っていただき、ウォルター先生からのご希望ですので、ご一緒に夕食をとっていただく形となります」


それを聞き、まだ長い一日の半分も終わってないのか、とブランが考えた時であった。


「ブラン」


アリッサがブランに声をかける。


「あとでちょっと抜け出すよ」


「へ?」


何の事かわからず、ブランは間の抜けた顔になる。


「お前のために買い物に行くんだよ」


そう言うとアリッサは、不敵にニヤッと笑ったのであった。


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