27
「ちょっと〜!!なんであんたがここにいんのよぉ」
メイシンが、フラフラとした足取りでこちらに歩み寄る。
「アリッサちゃん。あんた政府から何か仕事受けたでしょ〜、ヒック」
「さすが魔女だ。なかなかの地獄耳だね」
「あたしだってね、こないだの失態がなけりゃ、ま〜ちがいなく評議会からお呼びがかかったはずなのよ!!あたしこそ、そういう大口の仕事に向いてるんだから!!」
メイシンが、アリッサたちのテーブルをドンとたたく。男二人は、引きつった笑みのまま固まっている。
「そりゃ残念。確かあたしの聞いた話じゃ、あんた、あの事件以来、評議会どころか一般の仕事依頼も一気に減ったそうじゃないか」
「うぐっ…」
痛いところを突かれたようで、メイシンが言葉につまる。
「さあ、とっととネグラに帰って一人酒でもするんだね」
「なんですってぇ〜!!」
酔った勢いもあってか、メイシンがアリッサにつかみかかろうとする。
「あっ!!」
ブランが止めに入ろうと立ち上がるのと同じタイミングで、アリッサが指をパチンと鳴らす。
するとメイシンは、ドサッとその場に崩れ落ち、そのまま寝息をたてはじめた。
「まったく…うるさいったりゃありゃしない」
アリッサがため息をつきながら、カウンターの方に顔を向ける。
「店長!!この物騒な魔女をそこら辺に寝かしといてくれ。心配ない、一時間もすりゃ目を覚ますよ」
髭面の店長は、あわててメイシンを引き取ると、入口にある順番待ち用の長椅子に寝かせた。夜もすでに更けてきており、店内にはすでに、ブランたちとメイシンの他には、数人がカウンターで酔いつぶれているだけとなっていた。
その時、店の表から物音が聞こえてきた!!




