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1 ~ジャック・ローズベルトの場合~

 診察待ちの間に何気なく見た新聞に載っていた広告は、俺にとって渡りに船だった。定年を前にして、少ない預金をでかい買い物で減らすのは得策ではないことくらい分かっている。この待合室にもあと何回通わなくてはいけないか考える必要がある。


 でかい買い物とは何かって?土地さ。金持ちのばかでかい邸宅が作れる広さの土地が、その10分の1以下の広さの土地と同じ値段で買えるのだ。うまく売り飛ばせば、死ぬまで楽できる財産が作れる。いわくつきと書いてあるが、どうせ幽霊が出る家とかそんなものだろう。建物をぶっつぶせば終わりだ。病院の帰り道、俺は早速掲載されていた連絡先に電話した。


 若い男が電話に出た。地主の秘書だという。俺が用件を言うと、秘書はあっさりと承諾し、今月末に現地に来てくれれば良いと言った。俺は通話を終えると手帳に予定を書き込み、レンタカーの予約をした。




 カナダに近い北の町は、10月末だというのに着込んだ状態でも肌寒かった。俺はアパートの管理人に電話して、コート掛けに掛かっているはずの何枚かの上着を全て送ってもらった。指定された地主の家の門の前には使用人が居て、門から車庫まで運転を代わってくれた。荷物は運んでくれるというので、俺は門から伸びる長い道を歩いて屋敷へ入った。屋敷の中は暖かい。

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