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番外編 ~クリスマスの過ごし方・ニーアと愉快な仲間達・異世界アテナ編~前編・クリスマス当日

 遅くなりました。



 どうしてこうなった、ドウシテコウナッタ!

 どうも、暴走して戦場をクリスマスに染めたニーアです。これでも結婚してますから私。異世界ですけどね嫁さんは。


 チッ……こんなこと言ってると「キャーキモーイ」とか「厨二病」とか言われるんだぜ……ハァ…




「そんな私は一人寂しくケーキワンホール食べるんだよ?どうだ寂しいだろ……うぅぅ…」



 ボッチはホントに寂しいよ?



《私は……ごめんなさいマスターとはセットでした》

『結構鬱になりかけていないか?紅蓮よ。』



 そりゃ寂しいもん。街に行けばどこもかしこもクリスマス一色……昔はそんなこと思わなかったよ。



『良い意味ではないか。それだけお前は仲間が居たのだ…すまんなこんな事を頼んでしまって。』


 ま、いいさ。私だって生き残りたかったし。




「よし! ケーキ食べ終わったら大掃除でも始めよう。そして元旦と新年は冬眠しよう。」



 そうと決まれば、さっさと食べなくては…






 そして時間後流れた……






        ********





 ニーアの様子が気になった。メリルも気になっていた。あの荒れようはホントに気がかりで……


 あのモンスターが一匹もいなくなってニーアも帰っていった……その背中は悲しそうだった。


 アンドロイドの彼は俺たち以外に知り合いがいないらしい。それに人との接触も避けている。


 俺には少し気持ちがわかるような気がする。俺も……誰も家族が居ない。捨てられたのか、死んだのか、気が付いたら一人でいた。生きていくためなら盗みさえしようと思った。そんな時に親方に拾われたんだ。



「ルシェさん無しにどうやって行けば良いのかな?」

「だよなぁ……」



 この森にエルフやドワーフの助け無しに入るのは自殺行為だ。ニーアもよく入っていったもんだよな……



 と、メリルと一緒に家の裏手にある森への入り口で迷っていると……噂をすれば影。ルシェその人が現れた……顔に真っ赤な紅葉を作って。



「どうした」


「うん、彼女に「クリスマスに彼女残して出掛けるなんて…最悪!」って」


「当たり前だと思うよ」

「うん。お前が悪い」



 キョトンとしてルシェは答えた。その声に俺たちはあきれたわけだが……



「ニーアはケーキを作っていることだろう。食べに行くのだ!



 呆れて言葉もでなかった。まあ、俺たちも困っていたので……良いか。


 そして俺たちはニーアの住む森に足を踏み入れたのだった。





「で、」

「で?」


「うむ?」




 どうして家からもくもくと埃が舞っているのだろう……ニーアさん?



「おーい。ニーア!ケーキは何処だぁ!」


「そっちがホントに本命かよ!」

「それって酷いよね?





 埃ははじめの頃よりも少なくなってきた。しかしおわりが見えない。




「ん?あれ?何でいるのさ?」


「あ、ニーアさんが悠々と埃の中から出てきた」

「何か結構な軽装備で掃除してたのな」


「ケーキ!ローストチキン!」



 メリル風に言えば「歪みねぇ」ルシェであった。





「何!?」


「だからケーキは全部食べたって。無いの無い!」


「くっ、遅かったか……」


「ケーキ目当てで、そのせいで彼女に平手打ち……バカだろお前」


「………orz」




 ニーアは冬眠しようと大掃除をしていたらしい。ニーア曰く「アンドロイドだから蓄えさえあれば眠り続けることも可能」だそうだ。熊かお前は。




「本気ですか?」


「ああ本気だ。寒いのは嫌いだ。もう耐えられない。アンドロイドでも耐えられない。」



「orz」



「お前はもう帰れ。手土産でも持って彼女に謝ってこい。」



 してにニーアは本当に春近くまで起きなかった……エルフ達やドワーフ達と交流があるお陰か頼まれてもいないのに彼等は家の周りを警備していたとルシェが嘆いていた。どうも早く起きてもらいたいらしい……料理目当てに。




 余談だが、森で暴れ馬がモンスターを狩っていると噂がたったが……あれってニーアの愛馬だよな?








『勿論ニーアの愛馬ネロはのんびりと悠々自適に過ごしていた。凄いなネロ』

《私達がマスターの代わりに森を見張っていたので何もありませんでした……いえ、1度エスデカさんが侵入してきましたが……ネロさんに蹴飛ばされてました》

『勿論手加減をしてな』





         ―おわり―






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