第13話【恋の楽屋トーク】
(※配信終了。カメラが止まり、恋がソファへ勢いよく飛び込む音)
恋
「はぁ〜! 今日もいっぱいおしゃべりしたぁ〜!みんな、れんのこと可愛いって言ってくれた!」
ひより
「今日もコメント欄、大盛り上がりでしたね。」
恋
「えへへ、みんな優しいんだもん!れんね、『大好き』って言われるたびに幸せになるの。」
ひより
「恋ちゃんも、毎回『大好き』って返してますもんね。」
恋
「もちろん!好きって言われたら、好きって返すのが当たり前だよ?」
ひより
「その結果、ダンジョンの床まで悲鳴を上げるんですけどね。」
恋
「え?」
ひより
「え?」
恋
「床って喋るの?」
ひより
「そこじゃありません。」
恋
「じゃあ、どこ?」
ひより
「恋ちゃんの愛です。」
恋
「れんの愛?」
ひより
「今日だけで何匹の魔物が重力で潰れたと思ってるんですか。」
恋
「みんな、れんに会えて嬉しくなっちゃったんじゃないかな?」
ひより
「嬉しくなって潰れる生き物はいません。」
恋
「そっかぁ……難しいねぇ。」
ひより
「本人が一番分かってないんですよねぇ。」
恋
「でもねれん、本当にみんなのこと好きなんだよ?魔物さんも、人も、配信のみんなも…だから笑ってくれると、れんも嬉しいの。」
ひより
「それはちゃんと伝わってますよ。」
恋
「ほんと?」
ひより
「はい、だから画面のみんなも、恋ちゃんの笑顔が好きなんです。」
恋
「えへへ。じゃあ次もいっぱい笑う!」
ひより
「その調子です。」
恋
「あとね!もっとみんなの近くに行きたいなぁ。」
ひより
「……ほどほどにしてくださいね?」
恋
「大丈夫だよ!今回は重力も半分くらいに出来るとおもうから!」
ひより
「半分でも十分危ないです!」
恋
「あれぇ?」
ひより
「恋ちゃんはまず、自分の『普通』が普通じゃないことを覚えましょう。」
恋
「がんばる!…………たぶん。」
ひより
「その『たぶん』が一番心配なんですけど!」
「次回新・第14話『その少女、激重』――スラム街の暗闇。――でまたお会いしましょう。」
恋
「また可愛いれんを見に来てね〜♡」
(楽屋に二人の笑い声が響く)




