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『ダンジョン配信のトップ層、まともな奴が一人もいない件』 〜規格外のソロ配信者5人が集まったら、同接1億の伝説パーティになりました〜    作者: うちの猫
序章

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第5話【楽屋裏トーク】

――ピツ、と空間のノイズが消え、配信ドローンがオフになった直後のギルドの合同控室。


モスト:「ハロー、画面の向こうで私の物語ストーリーをスクロールしてくれている君! 第4回の筋肉パトロール(地上帰還編)はどうだったかな?


ひより嬢にこれ以上ドローンのレンズを壊すなと怒られたシーンは、我ながら少しヒヤッしたが、実に見事な大胸筋のワークアウトだったと思うぞ!」


 剛力モストは更衣室から私服(まともな衣服)に着替えて出てくると、画面の向こうの読者を真っ直ぐに見つめて、素の真摯なトーンで語りかけてきた。


 そこへ、山のような書類を抱えた受付嬢ひよりが、ジト目のまま横からトコトコと並び立つ。


受付嬢ひより:「モストさん、全然反省してないですよね、笑。でもまあ、市場に出せば高級外車が買えるレベルの最高級ポーションを、怪我をした若手冒険者たちのためにサラッと無料救護所に寄付しちゃうところは……本当にモストさんらしいなって思います。


……って、あ! もうこんな時間! 私、ギルドの本部にこのポーションの受領報告書を提出してこなくちゃいけないので、お先に失礼しますね! モストさんも早く帰ってプロテイン飲んでください!」


 バタバタと忙しそうに、けれどどこか嬉しそうな笑顔を浮かべながら、受付嬢ひよりは控室のドアを開けて足早に去っていった。


モスト:「はーはっはっはっ! ひより嬢は今日も忙しそうだな!


よし、ガイズ! もし今日のカウンターのやり取り(第5話)が気に入ってくれたなら、画面下にある【ブックマーク・評価】という名の、君たちの熱い『チャンネル登録・高評価』をこの私に全力で叩き込んでくれ! 君たちのその1ポチが、私の盾をさらに強くする最高のプロテインになるからな!


次回の配信新・第6話:『あの日見た光の中のマッチョへ。モストマスキュラーに込めた祈り』だ! 筋肉を鍛えて待っていなさい!」 


モストは読者へと最高の笑顔を向けて手を振ると、そのまま爽やかに控室を後にした。


 ガチャン、と重厚なドアが閉まり、静まり返る控室。

 ――と、その数秒後。


 パタン、と再びドアが小さく開き、書類を抱えた受付嬢ひよりが、周囲をキョロキョロと見回しながらこっそり部屋に戻ってきた。

 彼女は、画面の向こうの『読者』へ向かって、顔を少し赤くしながら悪戯っぽく人差し指を口元に当てる。


受付嬢ひより:「――ふぅ、モストさん行っちゃいましたね? 画面の向こうの読者の皆様、こそっと内緒の居残りトークです、笑。」


「さっきカウンターの裏で『自慢の推し』なんて呟いちゃいましたけど……。あ、変な意味(恋心)とかは…ご想像にお任せします♪ 」


「実は私、受付嬢になる前からモストさんのソロパトロール配信を画面の前でずっと見ていて……。みんなに『筋肉バカ』とか『歩く大胸筋』って笑われながらも、誰のサポートも受けずに、ただ誰かを守るためだけに大真面目に笑ってるあの背中を見た瞬間に、一発で大ファンになっちゃったんです。」


「だから、近くで書類仕事をサポートできている今は、本当に毎日が最高の『推し活』なんですよね、笑。」


「皆様もぜひ、私と一緒にモストさんを応援してくださいね! ……でも、この話はモストさんには内緒ですよ? それじゃあ、今度こそ報告書を出してきます! 第6話でまた会いましょう!」

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