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第91話

ギットレイドと同様に落ち着かない隊員が集められた会議室には八人の男女がいた。

皆そわそわとしている。

総隊長であるデュークが靴音を響かせると、隊員は一斉に注目した。

「すでに聞いていると思うが、人身売買を摘発した。保護したのは十一人だ。すでに手当ては終わっているが、どの子供も不安がっている。いきなり抱きつく真似はするなよ」

隊員は声を揃えて返事をする。

デュークは隊員を見回し、頷く。

「子供たちには番について軽く話してあるが、番に興奮して不安がっている子供に抱きついた馬鹿がいる。そうならないでくれよ」

隊員は声を揃えて返事をする。

「三人は相手がいないの。どうする?」

様子を見ていたトトトゥーナがムイフレスに質問する。ムイフレスはそれは、と答えようとして、その前にデュークが答えた。

「できる限りの希望を聞くつもりだ」

ドアがノックされ、デュークが入る許可を出す。中に入ってきたエルアーノはデュークに敬礼する。

「報告しろ」

「報告します。不安がっていた子供たちに癒しを施し、心を安定させました。今なら顔合わせは可能だと医師も言っております」

「ご苦労」

「はっ」

エルアーノは敬礼する。

「お前たち。静かに治療院に向かえ」

隊員は声を揃えて返事をする。

「あの! 自分の番にはいつ会えるのでしょうか!?」

ロズが声を上げる。デュークは厳しい眼差しを向けた。

「ああ、君は確か、あれか。不安がっている子供に抱きついた馬鹿は。彼女はまだお前と会わせられない。物音でさえ怖がっているからな」

ロズは耳と共に顔を伏せる。

それを見ていたトトトゥーナはムイフレスを見た。

「抱きついたのって、ロズのことだったの?」

「班の恥だな。相手は人族と黒狐族のハーフのようだが、人族の血が濃く出ているようで、番が分からないようだ」

ロズは恥ずかしそうに顔を赤らめ、顔を上げられなかった。

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