第8話
「その前に聞きたい」
美しい副隊長がトトトゥーナを見る。ムイフレスは嫌そうに翼で隠す。
「番なのか? だがしかし何故こんな場所なのだ?」
「魔鳥に拐われていたんだ。助けた際に番だと判明した」
「なるほど。何と運命。何と運命なのだ」
美しい副隊長は涙を流す。
「五百年以上見つけれなかった隊長が、ああ。何て素晴らしいのだ」
五百年と聞いてトトトゥーナは胸が痛んだ。
邪神となり強制的に眠らされていたのが、五百年ぐらいだからだ。
「そういえば我々の自己紹介をしていなかったと思う」
涙を拭い、美しい副隊長はまず新人二人を紹介した。
「狼族がレオン・ユグルスで、猫族がロズ・アッサムだ」
紹介された二人は軽くトトトゥーナに頭を下げる。
「そして私はギットレイド。ギットレイド・ユーファレッシーノだ」
「ボクはトトトゥーナなの」
「黒髪の君、と呼ばせてもらう」
ムイフレスは翼を広げると、エルアーノはレオンを、グレンアーグはロズを、そしてギットレイドはルパートを、それそれ抱きしめて、翼を広げた。
三人はムイフレスに続いて舞い上がった。
一面森であり、魔鳥が群れをなして飛んでいる。
ムイフレスはトトトゥーナの額にキスをして、飛んでいく。その後をギットレイドが続き、その後ろをエルアーノとグレンアーグが続いた。
森を抜けて街の中に降り立つムイフレスたちを、門番が叫ぶ。
「ちゃんと並んで下さいっ!!」
聞こえなかたフリをするムイフレスたちに、トトトゥーナは目を丸くするのだった。




