第68話
トーマは魔方陣を構築して、ぼんやりするアクセルを見ながら転移した。
ギムガントンは咆哮を上げた。
「ヤバっ」
グレンアーグは茫然としているリクとぼんやりしているアクセルを引き寄せると、魔方陣を構築して、ギムガントンが吐いた炎を防いだ。
ギムガントンの首に糸が巻かれ、食い込む。
リデルエリエーゼが糸を操っていた。
だがギムガントンは糸を千切った。
ムイフレスは魔方陣を構築して炎の玉を放つ。ギムガントンに命中し爆発する。
肉片が飛び散りギムガントンは咆哮を上げた。
傷口が塞がっていく。
「異分子だ」
グレンアーグが呟く。
黒ずくめたちが逃げ出そうとして、ギムガントンの太い腕で叩きつけられた。
「隊長サマ。どうしまーすかー?」
「倒すしかないだろう」
グレンアーグはリデルエリエーゼを見る。
「リディも手伝ってくれる?」
リデルエリエーゼは溜息をついた。
「分かったわ。協力してあげる」
「おーれは元々は補助魔方陣が主でさーあ。エルアーノは回復魔方陣が主だしーね。隊長サマとリデルエリエーゼが戦うのが主だーね」
ぼんやりしているアクセルを見る。
「彼にも戦ってほしいけーどね。無理かーな?」
「あの!」
そこでステラが声を上げた。
「わたし。防御魔方陣なら他の魔方陣よりも得意です!」
「なーら任せーるーよ」
「はい!」
リデルエリエーゼは何もない所から無数のぬいぐるみを糸で張り巡らして浮かび上げた。
その無数のぬいぐるみから魔方陣が構築して、無数の剣がギムガントンに向かって放たれた。
ギムガントンは太い腕で無数の剣を受け止める。息を吸い込み、炎を吐いた。
ステラは手を前にかざし、無数の魔方陣が構築され炎を防ぐ。
「ムイ。倒しちゃうの?」
眉を下げるトトトゥーナが尋ねる。
「ここで倒さないと他に被害が出るだろう。恐らく最初のギムガントンも異分子だったことから、邪神教が生贄から目を逸らすために召喚したのだろう」
ムイフレスはスコップをギムガントンに向けると無数の魔方陣が構築していき、炎の剣が放たれる。
ギムガントンは太い腕で身を守り、突き刺さった炎の剣は爆発する。
肉片が飛び散り血が溢れる。だがすぐに傷口は塞がっていく。
ギムガントンは咆哮を上げた。




