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第47話
エルアーノはぼんやりしているアクセルに自己紹介した。
「私はエルアーノ・エルロランだ。お前の……番だ」
「エ、ル」
アクセルはエルアーノの裾を掴む。
「エ、ル。エ、ル。エ、ル」
「そうだ。私はエルだ」
側でステラが心配そうな顔をしている。
「あの。兄さん連れていってしまいますか?」
アクセルが邪神教の信者だからだろう。
それをムイフレスは否定した。
「エルアーノの番だからな。それにすでにそれは報告している。その後の報告は目を瞑ろう」
ステラはホッとし、エルアーノの裾を掴むアクセルを見る。
「わたしの両親は、わたしたちを見て分かると思いますが、エルフとダークエルフです。エルフだった母には許嫁がいて、ダークエルフの父にも許嫁がいて、誰にも認めてもらえなくて、二人は全てを捨てて里を出たんです。そして二人が救いを求めたのが、邪神教だったんです。兄さんはとても優しい人でした。邪神教に心酔する両親に代わって、わたしを守ってくれるほどに」
グスンと泣くステラの涙をアクセルが指先で拭う。ステラは目を丸くする。
「だい、じょう、ぶ?」
記憶を失ったからこそ、本来の優しい心が表に出てきたのか。
アクセルの手を掴んだステラは嬉しそうに泣いた。




