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第45話

「エルアーノ」

グレンアーグがギットレイドの肩を叩き離れさせると、ポロポロと泣き出したエルアーノを抱き寄せた。

エルアーノはグレンアーグの胸の中で泣く。

「私の番だったんだ。私の」

トトトゥーナはグレンアーグとエルアーノを見る。

「エルアーノが番と再会できますように」

森に向けて口元に手を添えて息を吹きかけた。

「森が邪神教の信者たちを飲み込むなんて」

レオンが呆然と呟く。

「あら。森には意識があるわよ? 森が国を滅ぼしたことがあるぐらい、あなたも知っているでしょう?」

リデルエリエーゼが何でもないかのように言う。

「ふう。何だか疲れたわ。帰りましょう私のお人形さん」

森の中に入っていくリデルエリエーゼの後をエルアーノから離れたグレンアーグが追いかけようとして、グスングスンと泣くエルアーノの額にキスをした。

そっと離れ、涙を流すエルアーノを置いてリデルエリエーゼの後を追った。

エルアーノは涙を拭う。

ムイフレスはトトトゥーナを抱き抱えた。

「周囲を警戒しながら戻るぞ」

ムイフレスの命令に部下たちは返事をし敬礼するのだった。


ステラは邪神教のことを事情聴取され、その後は孤児院に入ることになった。

心配したトトトゥーナがムイフレスと一緒に孤児院に向かうと、困った職員に出迎えられた。

「どうしたの? 赤ちゃんでも捨てられていたの?」

「まあ、赤ちゃんみたいさね。とにかく困ったのさね」

それに比べて子供たちの楽しげな声が聞こえてくる。

トトトゥーナはその笑い声を見ようと奥に向かってみると、髪の毛が真っ白になっているアクセルが子供たちの玩具になっていた。

素早くムイフレスがトトトゥーナを抱き抱える。

「ちょっとムイ。待って」

立ち去ろうとするムイフレスにトトトゥーナは待ったをかける。

アクセルの側にはステラがおり、ステラの裾を掴んでいる。

「ステラちゃんのお兄さんみたいだけど、記憶喪失みたいさね」

職員の説明にトトトゥーナは驚きアクセルを見る。子供たちの玩具になっているのが納得だ。

「エルアーノに知らせた方がいいの」

抱きつく子供に何も言わないアクセルを見ながら、トトトゥーナはムイフレスに言うのだった。

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